前回の記事に書いた「暴露ウィルス」についての追加です。
2005年11月、マイクロソフトがこのワームを「Antinny」(アンチニー―“反ウィニー”)と命名しています。
このウィルスに感染する前に駆除を行うようなワクチンツールは、ウィルス対策ソフト会社でも行われ、同梱するようになっていますし、
マイクロソフト側でも、2005年10月の「Windows Updateプログラム」の中に Winnyのウィルスワクチンが入っており、このWindows Updateにより20万件以上のウィルス除去に成功したと
マイクロソフトが 2005年11月に発表しています。
・・なので、完璧でないにしろ、この感染に対してひとまず安心してよさそうです。
しかし・・
通常ファイアーウォールで止められるのは、外部から入ってこようとするウイルスや不正アクセスであり、中から出ていくものは何も止められません。
企業用では、ネットエージェントが開発した「One Point Wall」 という、これをブロックできる
ファイアウォールがありますが、
個人的に防御できる対策ソフトは、今はありません。
つまり、流出を防ごうと思えば、やはり「Winny」を使わないことですね。
■ Winnyのウィルスは、
デスクトップやマイ・ドキュメントに保存している全ファイルや、作業中のディスプレイ画面を
画像にしたものを、Winnyネットワーク上に勝手に公開するそうです。
■ Winny の性質として、
一度 Winny のネットワークに流れたファイルをネットワーク上から取り除くことは、
いかなる物理的手段を用いようと、Winny の利用者のデータをすべて削除しない限りは
不可能であるとされています。
怖いですね。
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※ 「One Point Wall」
これは、SoftEtherの通信といった通常のファイアウォールでは止めにくい通信をブロックするファイアウォールだそうです。
関心を持たれた方はこちらへ
http://www.onepointwall.jp/firstguide.html#grandprix