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カテゴリ:お勧めの本
「グーグル Google」
“グーグル”については、昨日の記事に書いた「Web進化論」にもかなりの記述があったので、 「グーグル」を読み始めたときは、あ~ダブってしまったかなぁ~と思ったりしましたが、 「ウェブ進化論」はオプティミズムな意識から書かれているのに対し、、 片や「グーグル」はペシミズムな意識からの発言が多くあり、見解の違いが顕わです。 とくに、“グーグル(Google)”の野望について、“創造”とみるか、“破壊”とみるか、 また“善”と捉えるか、“悪”と捉えるか、、、、 という対比が読者としては楽しく拝読できました。 とくに、「グーグル」の、後半の、 五章 最大の価値となる「アテンション」、 六章 ネット社会に出現した「巨大な権力」 などが興味深く読めました。 今は、かつての終身雇用時代からすると、 会社や地域といった共同体としてのリアルな組織管理から解放されてきていますが、 どうやら、“グーグル(Google)”に代表されるような、 今度は見えない、あちら側の組織(?)に管理されていきそうです。 こういうことも、プログやネットをやりながら なんとなく感じていることですが、 知らないうち、じわじわと足元を絡め取れて情報管理されていく怖さを 改めて意識させられました。 ・・・・・・・・・・・・・ とはいえ、私自身は、とくにITに関しては、どちらかと言えば、 「ウェブ進化論」の著者のように、オプティミズムな立場で生きてるほうです。 ものごとにおいて、「創造」は「破壊」と裏表だし、あるいは「善」なることも陰としての「悪」を 内包しているものだし、 それを叡智でどうコントロールしていくかが問題でしょう。 世の中は、時代の趨勢、要請にしたがって動いていくのは歴史をみれば明らかだし、、、 同じ世知辛い世を生きていくのだったら、創造的なほうに向かっているほうが楽しいでしょう。 しかしながら、著書「グーグル」に書かれているような陰の側面も含めて、 自分の立っている時代がどんな潮流にあるのか しっかりと認識しておくことは、自己防備する意味においても必要なことだと思っています。 そういう意味では、両方ともにご一読をお勧めしたいです。 ///////////////////////////////////////////////// 次回は、「食品の裏側」の感想を書く予定です。 よければ、またご覧くださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 4, 2006 01:38:39 PM
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