本のタイトル・作者
貯まらない生活はもうやめよう モノを手放すだけで増える「お金と幸せの法則」 [ ミニマリストTakeru ]
本の目次・あらすじ
第1章 失敗と挫折に学ぶ「お金に支配されない生活」
第2章 ミニマリスト生活がお金の流れを変える
第3章 ミニマリストになってわかった「お金の意味」
第4章 お金に振り回されないマインドづくり
第5章 未来のお金を増やす「〇〇投資」という考え方
第6章 時間の使い方を変えればお金は増える
第7章 人生を変えるミニマリスト思考法
引用
さて、この「8万6400円」という金額が「時間」に置き換わったら、あなたはどう感じるでしょうか。1時間は3600秒。1日は24時間ですので、「8万6400秒」ということになります。(略)
あなたは今日の8万6400秒を、何に使いたいでしょうか。
感想
2022年299冊目
★★
こういう本はもう既知のことしかないから読むの止めようって思うのに読んじゃうんよな…(遠い目)。
モノの整理の仕方だけではなく、時間やお金についても書いてあり、なんかこうミニマリスト的な精神論っぽいものを網羅的に読みたい人にはいいのかもしれない。うん。
最近ミニマリストがFIRE(経済的自立と早期退職)の文脈で語られることで復活してきている感がある。
そこにスピリチュアル要素をまぶしてみましたという雰囲気がどうにも苦手。
何なんだろうなあ、私がこういう人たち(ミニマリストやFIREを自称し職業にする人たちだとか、お前ほんまは何がしたいねんというYouTuberとか、拾ってきた情報のつぎはぎでひたすら判で押したように同じサイトを作る広告ブロガー)と相容れないものを感じるのは何故なのか。
こういう人たちを「ゆるせない」のは、何故なのか。
自分だけ良ければいいのか?
という思いが消えないからかな…。
結局、動機が「金」じゃんか。
そしてそれを美辞麗句を用いて巧妙に隠蔽しているように見えるから?
何も作りだしていないと思うから?
人間=生産性という思考に陥ってる?
物語を書く人も、何かを研究している人も、私は尊敬する。
じゃあ、彼らとの差は何なのか?権威付け?え、私そんなに肩書きに弱かった?(弱い)
と、考えれば考えるほど分からなくなって来る。
結局「普通の人たち」が成功して楽して金稼いでいることへのやっかみかもしれん…と思ったりもする。
ちなみに私のブログは月の広告料200円とかだぞ!笑
たぶん、私は「自分の持てる力を世の中に還元すべき」という労働概念があるんだと思う。
だから、せっかくそれだけの力があるのに何もしないことを許せないんだと思う。
あるいは「その力はそう使うべきじゃない」と思っているというか…。
・隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働 [ ルトガー・ブレグマン ] (「
2019年4月に読んだ本」)
を読んだときに、高所得な人達(ホワイトカラー)はブルシットジョブ(くそどうでもいい仕事)をして金を稼いでいるだけで、本当に有益で必要な仕事についている人間の給料は安い、というのを読んだ。
コロナでより鮮明になった「エッセンシャルワーカー」。
そこらへんとの差異を感じてしまう。
自分が株をやっていて不労所得を得ながらも、それに罪悪感を覚えると言うか…。
必要最低限自分に必要な金額だけ稼げればいい。
何かあれば日本の社会保障は手厚い。
好きなことをすればいい。
いやいや、そうやねん。そうやねんけどな。
それでええんか?!なんかもっと他にやることあるんとちゃうんか?!
と、思ってしまう。うーん。
資源もお金も大事に、暮らしは小さく。
時間を大切に。
それは当たり前のことなんだけど、なぜこういう本の文脈で語られると「ちょっと待て」と言いたくなるのか。
自分の中の言語化出来ない部分について思いを馳せる。
自分がゆるせないものが何なのか。
最後のインタビューの、ミニマリスト社長の「作業工程を動画で残す」ことで社員教育の質を落とさない、ってすごい良いなと思った。
質問もすべてデータ化して回答とデータベースにされてるんですって。
私もこれ職場でやってるけど(データ化)過去の情報の蓄積ってそれだけで素晴らしい財産だと思った。
作業工程も動画でアーカイブ化しておくのいいな。マニュアルは作るのに時間がかかるし、作り直すのも大変。動画ならやりながら取りなおせばいいしな。
まあ、問題は「それを見てくれない」「『OK,Google』のノリで私を呼ぶ」ことなんですけどね。
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