本のタイトル・作者
アラフォー女性のための次こそ成功させる転職マニュアル 30代・40代からでも、正社員になれる! [ 山本 しのぶ ]
本の目次・あらすじ
01 これからも、ずっと非正規社員で働きますか?
02 転職活動をはじめる前の心構え
03 転職活動の方向性とアピールポイントの見つけ方
04 あなたに合う転職活動の方法と求人の見つけ方
05 第一印象をアップさせる履歴書の書き方
06 書類選考の通過率を上げる職務経歴書の書き方
07 内定につなげる面接対策のポイント
08 内定から入社までと入社後の心構え
感想
2023年040冊目
★★★
アラフォー女性×転職というタイトルがまさにドンピシャ私のことじゃん、と読んでみたのだけれど、「現在、派遣社員や契約社員で働いている人」が「正社員」を目指す、という内容だった。
私は正社員→正社員の転職を考えているので、ちょっと違った。
あと冒頭に「文章がびっしり書かれている本」は女性には読みにくいだろうと「文章もできるだけわかりやすく、全てのページに文章とあわせて図」を入れたと書いてあって脱力。
それ男女関係なくないか。
内容は、転職活動の前の自分のキャリアの棚卸し、会社に求めるポイントの整理、履歴書の書き方、求人を探す方法、面接について、内定から入社までの準備、入社後の心構え…。
と具体的かつ詳細で、就職活動中の学生でもここまで丁寧に書いてないんじゃないかな、というくらい。
私は役職がついてから、採用面接も採用側として出るようになり、そういう意味でも(「面接官はここを見ています」に「そうか、そこを見ればいいのか」と)参考になった。
新卒と違うのは、やはり職歴。
「職務経歴書」っていうのを作るの?!知らなかった。
応募先で活かせる経験を効果的に書くやり方とか、私ははたしてどこでどう今の会社で得たスキルを活かせるのだろうか…と考えさせられた。
TOEICとかMOSとか、やっぱり汎用性があるよね。
MOSの勉強したいなあ。パソコンスキルってすべてに共通する基礎だ。
去年くらいかな。
「もうやってられっかあ!」となって、転職サイトに登録し、送られてくるオファーを見てはため息をつく日々。
どうせなら好きなことに携わる仕事がしたい、と出版関係の仕事がないか求人を見ているけれど、私が今から転職して正社員で働ける会社なんてこの世にないんじゃないか…という気がしてくる。
小さな子どもが2人いて、地方の田舎に住んでいて、女で。
その時点で、いろんな可能性が消える。
東京/名古屋/大阪勤務。全国転勤あり。編集者の経験がある方。土日勤務あり。シフト制。終業19時。月残業30時間から。残業代は固定給に含む。年棒制。契約社員から。20代の方。新卒5年めまで採用。
「育休制度 ※取得実績あり!」には「まじか」となった。それわざわざ書かなあかん環境なんか。
ため息をつきながら、絶対に行けない会社を眺める。
私が若くて独身だったなら、まだ可能性はあったのだろうか。
けれど今は、私が今働いている会社以上に条件の良い会社は、見つからない。
私、恵まれてるんだな…。
今の会社で働き続けようかな…。(遠い目)
新卒枠で採用してコストを掛けて育てて、「産休育休時短勤務も今は目をつぶりましょう、やがてバリバリ長く働いてくれるのであれば!」という感じだけど取れて。
会社は私に投資した分、そこで培われた能力に給料を払ってくれている。
と、今回この本を読んで分かっただけでも良かったかもしれない。
この本で、最後に「意志あるところに道はひらける」と著者が語っていた。
私は、今いるところが嫌なだけなんだろうか。
どこかへ行きたいと、「ここではないどこか」をあてどなく求め続ける「ムーミン」のニョロニョロみたいに。
私が「働くこと」に求めることは、何だろう。
体制と環境に文句ばっかり言って、でも私は果たして、そこで何を成したのか?
何かを自分で変えようとしただろうか?
もちろん、私の力では変わらないことは山ほどある。人を変えることも出来ない。
けどまだ、やっていないことが、やろうとしなかったことが、あるんじゃないのかな。
「こんなところ」と言って、私は本気にならなかったのかもしれない。
それって自分にも会社にも仕事の相手にも、失礼なことだ。
今いるところにいると決めたならーーーとりあえずでも、決めるなら。
そこで出来ることを考えてみる。
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