本のタイトル・作者
小説 魔入りました!入間くん(1) 悪魔のお友達 (ポプラキミノベル ノベライズ 1) [ 西 修 ]
本の目次・あらすじ
ろくでもない両親に悪魔に売り飛ばされた、鈴木入間、14歳。
彼を買った悪魔・サリバンは、「僕と契約して僕の孫になってよ!」と言う。
はたして入間は、理事長に溺愛されている孫として、人間であることを隠して悪魔学校に通うことになるのだが―――。
感想
2023年066冊目
★★★
コミック『魔入りました!入間くん』のノベライズ。
サイドストーリーやスピンオフでもなく、まんま漫画の小説版。
少年チャンピオン・コミックスの1〜2巻(8話まで)の内容を収録。
いやもう入間くん大好きで。
漫画もアニメも良いんだけど、ノベライズも出ているので読んでみた。
間に漫画のページがそのまま挿絵みたいに挿入されている。
漫画は描写で見せるけど、小説なので「神視点」の第三者視点での描写がある。
これが良いです。
たとえばアズくん初登場のシーンは、
薄桃色の髪に、冷たいほどきれいにととのった顔立ち。
ぐふふふ、アズくんが褒められてる!ってなる。
しかしアズくん、何度見ても顔が良いな…?
まあこんな感じで、漫画だと絵で説明して終わりのところ、すべてが言語化されるので、「推しが褒められてる…!」「推しの心情が描かれてる…!」となって嬉しいです。
元々、子供と本屋に行った時に「入間くんのノベライズが…!」となって、これはよくある別の人が書いたアナザーストーリー的なやつかと手に取ったんですが、原作まんまだった。
いまノベライズ5巻まで出てるので、また読もうっと。
娘も入間くん大好きで、アニメを見せてるんですが1話あたり5回以上見ている(オタク気質)。
この小説は「小学校中学年から」とあったのでちょっと難しかったみたいです。
ふりがながあるから読めるけど、言葉が(語彙が)ちょっと難しいらしい。
逆に言うとアニメや漫画では絵で説明が終わる(動作で分かる)ことが、小説の描写だとわからないんだよね。うん。
ちなみに今、娘は語彙を獲得する時期なので、せっせと漫画を読ませています。
そして女性の漫画の伝記をめっちゃ読ませている。笑
「女の子だから」がない世界に生きてほしいんだよなあ。
ちなみにこの「ポプラキミノベル」コロナ禍に創刊したレーベル。
巻末の「読者のみなさまへ」には、本を読むことで培われる想像力の大切さを述べている。
「若者が本を読まない国に未来はないと言います」
キミノベルの前身であるポプラポケット文庫の巻末の言葉を改めて引用していた。
漫画みたいな本?
いいんだよ。それでも。
「本を読む」習慣。「本を読む」がある暮らし。
そして何より、「本を読む」が楽しいという記憶。
それが何よりも、幼い人たち、若い人たちには、大切なことだから。
ランキングに参加しています。
「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
にほんブログ村