書名
丁寧に暮らしている暇はないけれど。 実践!自分にぴったりの住食衣41のヒント (だいわ文庫) [ 一田 憲子 ]
引用
つまり、「丁寧に暮らす」のは、目的ではない、ということ。
「丁寧に暮らすために」と目標をかかげたとたん、そこへ向かうプロセスは義務になり、イヤイヤやることになり、苦しくなります。私のまわりには、暮らしに手をかけ、毎日を豊かに暮らす素敵な人がたくさんいます。彼女たちに共通しているのが、暮らしの中の「お楽しみの種」をたくさん持っている、ということ。
感想
2023年111冊目
★★★
タイトルが良いですよね。
『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』
ていねいな暮らしへのアンチテーゼ感。
田口ランディさんの本で『できればムカつかずに生きたい』というタイトルがあるけど、それに似たものを感じる。
「「予防する」という掃除もある」の章。
食器洗いの水切りカゴを、吊るして乾かしておくっていうのはすごいな。
それなら確かに赤カビが発生しない。
ただ、我が家は夜洗ったら朝まで自然乾燥させているから、乾かす暇がない…。
「キッチンクロスは洗うより煮たほうがラク!」では、重曹をいれた鍋でクロスを煮ることを勧めていた。
私、最近、台所の手拭きと雑巾を、真っ白なものに変えました。
なので、こまめに漂白しないといけない。
鍋に火をかけて…うわ…想像しただけでめんどくせ…。
でもよく考えたら、熱めのお湯ならいいのよね?
と考えて、給湯器の温度を上げて、酸素系漂白剤をぶっこむだけにしました。
楽ちん。これなら続けられそう。
ちなみに雑巾も、子供の学校や学童で雑巾を持ってくるように言われたときに忘れちゃうから、その在庫確保も兼ねて、百均で売ってる学校なんかに持っていく雑巾をキッチンでも使うことにしました。
トイレをマイクロファイバークロスで手洗い、はちょっと私は無理。
ブラシがある方が躊躇なく掃除できるから、ブラシは必須。
これも、お風呂の給湯温度をあげて、たまに酸素系漂白剤をふりかけてお湯をかけることで漂白しています。
扉写真のお家が素敵〜。
借家の古民家。縁側もある。飴色の木。うっとり。
多国籍で無国籍なミックス・インテリアが好きな私。
ごちゃごちゃしていて、好き!が爆発しているような部屋が好み。
でも、こういう「おばあちゃん家」×「何にもない」みたいなものにも強く惹かれる。
で、何でなのかなあと思っていた。
この本の中で、著者が古い家は「インテリアにこだわらなくても、そこそこいい感じ」になると言う。
「部屋づくりは、古い家の佇まいにお任せする」。
ああ、そうか。
ミッドセンチュリー、北欧モダン、アジアンテイスト…。
それらはすべて「モノ」が作り出す雰囲気。
でも、古い家は、その「家」自体がもう完成されたインテリア。
だからミニマリスト志向の私は、モノがなくても十全な、経年による完成したその空気と雰囲気に惹かれるのか。
古い賃貸の我が家。
けれど古民家の雰囲気は微塵もない、ただの古いアパート。
それでも家に手をかけてやると、なんだか空気が変わる。
煤けていた雰囲気が、ぴかぴか光り始めるような。
丁寧に暮らしている暇はないけれど。
毎日を愛おしむことは、やってやってもいいんじゃないかな。
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