|
テーマ:読書(8488)
カテゴリ:【読書】エッセイ・コミックエッセイ
書名 考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール [ 益田 ミリ ] 目次 1章 フィンランドの空の下で考えたこと 2章 未来から今を懐かしむ 3章 自分の直感を当てにして生きる 引用 たとえば、わたしが長生きして、突然、死を迎えるのではなく、ゆっくりと死んでいくのならば、そのときベッドの上でこの旅の日を思い出すのだろうか。 感想 2023年139冊目 ★★★ 著者が2017年、2018年、2019年にフィンランドを訪れた際の一人旅エッセイ。 さて諸君、私はシナモンロールがあらゆるパンの中で一番好きなのだ。(唐突に) というわけで、本の冒頭の写真がいろんなお店のシナモンロールだらけで垂涎。 羨ましい!フィンランド行きたい!フィンランドでシナモンロールを食べまくりたい!! 3食おやつ全部シナモンロールにしたい! 私はかつてバックパッカーでヨーロッパを巡っていたことがあり、その時にフィンランドへも行った。 真冬。めちゃくちゃ寒かった。そしてあらゆる施設が冬は閉まっていた記憶…。 でも町がコンパクトで観光もしやすく、雪で真っ白できれいで、絶対にまた行きたいと思った。 北欧への漠然とした憧れって、その逆の「極東の日本」みたいなものなのだろうか。 私はステレオタイプな国の話を聞く度、「でもイタリアにかて鬱の人はおるやろ」「ダサいフランス人かておるやろ」と思うようにしているんですが(ごめんな)、でも国の「カラー」はあるのだろう。 北欧、憧れの地。 そしてなかでも、フィンランド! 著者が一人旅をしているうち、「旅装束としての最強のコーディネート」を決めたところは参考になった。 白黒ボーダーカットソーを数枚、黒の細身パンツを2〜3本、黒のカーディガンを1枚、そして赤い口紅。 確かにこれでちょっと洒落た場所も行けそう。 足元は黒のバレエシューズがいいだろうな。 旅行の時の服装って迷う。 黒が無難だと思って選んだら、全身黒尽くめになってしまう…。 私はボーダーがあんまり好きではないので、トップスは白がいいな。 ひらひらした素材のブラウスっぽいやつでドレッシーにしておくと、フォーマルな場でも気後れしない。 …ってそれ、毎日のわたしの日常着やん。 マイテーマ「飛び込みで年末の一万人の第九を歌いに行ける人」のドレスコードやん。 口紅は大事。 昔、フランス人やノルウェー人の女の子がすっぴんでも、さっと赤い口紅をひいているのを見て、「口紅効果すごい」と思った。 それだけで一気に華やかになり、「オン」になる。 まあそれは白い肌に映えたからかもしれないのだけれど、日本だとグロスを塗っても口紅はそんなに塗らない気がする(私が知らないだけ?)。 口紅があると、メイクがおざなりでもぱっと顔の印象がくっきりするので良い。 眉墨と口紅があれば、旅行のときも嵩張らずにメイクできる。 というような「旅行にまつわるあれこれ」を考えなくなって久しいな、とこの本を読んでいて思った。 小さな子供連れ、近場の旅行。 コロナになってからはそれもなく。 海外なんてまた夢のまた夢…。パスポートの期限も切れた。 旧姓だった私のパスポート。いろんな場所のスタンプが押してあったパスポート。 さて次にどこへ行きたいか。 妄想だけはたくましく、日々本を読んで夢想する。 フィンランドでシナモンロールを毎日食べ続けるんだ。 それも、「死ぬまでにしたいことリスト」に加えておこう。 いつかの日を、現実にする日のために。 カレンダーに書き込んで、パスポートを取って、チケットを予約して。 わくわくとドキドキで荷造りをする、いつかのその日のために。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[【読書】エッセイ・コミックエッセイ] カテゴリの最新記事
|