書名
しかもフタが無い (ちくま文庫 よー32-1) [ ヨシタケシンスケ ]
感想
2023年147冊目
★★★
ヨシタケシンスケさんが絵本作家になる10年前に発刊されたアイデアスケッチのデビュー作、の文庫化。しかもちくま文庫から。
イラスト集というより、スケッチ集。
くすっとなる。
この人の頭の中ってどうなってるんだろう。
絵本のときに形で出てくるあれやこれやの「種」が詰まった一冊。
私は
「バカバカしさに忠誠を誓う」
洗剤スプレーの打ち合い?
雨の日の傘袋の剣士
「特技:見切り発車 いいやもう出っ発ー!!」
ケーキの箱が頭になった「こんくらい人をワクワクさせる存在になりたい」
が気に入りました。
ふだん同じものを見ていても、この人にはこう見えているんだろうなあ。
というのが分かって面白い。
こうやって絵にしてかたちにして見せてもらうと、「ああそうだよね」ってなる。
ヨシタケシンスケさんが好きで、最近LINEスタンプをついに買いました。
それもふたつ。笑
いつ使えばいいか分からんやつがあって「いつ使おう」ってなってる。
あと友達がいないからスタンプ送る相手がいなくて誰かとLINEしたくなってる。
(うちの夫はSNSのたぐいを一切やらないので、LINEもやらない。連絡はメール…。)
ヨシタケさんのイラストと文章を見ていると、「こんなふうに描けたらなあ」と思う。
さらさらーっと簡単そうに描いているように見えるから、自分にも描けそうな気がするんですよね。
もちろん描けないんだけどね。
自分が思ったことや考えたこと、思いつきや言葉遊び、ばかばかしいこと…。
そういったことをノートにイラストメモで残しておいたら、自分が楽しいかもしれない。