匿名メッセージ「マシュマロ」
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ブログ記事に設置しているこれ↑のお返事です。
ありがとうございます!
いつまでも上手に波乗りできない。
小舟転覆しては溺れてばかり。
なんとかしがみついて流されて、何度も何度も引っ繰り返って。
なんしとるんやろ、私。
と、思ってしまいます。
どこへ行きたかったんやろう。
どこを目指していけばええんやろ。
なんでこんな必死に漕いでるんやろ。
別に好きな仕事でもないのに。
金のため、生活のため!
そうやけど、そればっかりやないんよなあ。
じゃあ、その「そればっかりじゃない」って、なんなんやろね。
虚しいと思いながら、櫂を捨てないのは。
もうだめだ、無理だ、終わりにしたいと思いながら、また帆を張るのは。
がむしゃらに手を動かしているうち、思いがけないほど、遠くまで来た。
気まぐれな風に吹かれて、思ってもみなかった場所まで、流された。
だから、見えたものもある。
そんなんでチャラになるほど、甘くはないけど。
あんな景色も、こんな体験も、舟を出さなきゃ知らないままだった。
それはたしかに、そうやねんな。
電話応対の合間に、何度も時計を見る
早く終わらないかな、このクレーム
お迎えの時間が迫る
チクタクチクタク
何分の電車の次は何分後の何分の電車
大丈夫、それならギリギリ間に合う
書類を引き出しに詰め込むように片付けて
シャットダウンの時間さえ待ちきれなくて
その最中に部下から報告
なんで今それ言うの?
会社のエレベーターがなかなか来ないから
一段とばしで階段を駆け下りる
電車に乗り込んで出口の一番近くに陣取って
駅についたら猛ダッシュ
点滅した信号を走り抜けて
理由もなく涙が出てきて、鼻水を啜りながら走る。
舟はすぐ転覆する。
そのたびに、もう頑張れないと思う。
だから、遠くで誰かが同じように、ぼろぼろの手で一所懸命に舟を漕いでいたら。
引っ繰り返った舟の横で歯を食いしばりながら泣いていたら。
私は大きく手を振って、「おーい!」と声をかけたい。
同じ嵐をそれぞれに、私たちは潜り抜けてきた。
同士よ、あなたの代わりに舟を漕ぐことはできない。
誰もあなたの代わりは出来ない。
しんどいよな。辛いことばっかやな。
心折れそうになるよな。
それでも、声を出していこう。
いくぞ、さあ、えいえいおー!