106.みんなのコミュニズム [ ビニ・アダムザック ]
本のタイトル・作者みんなのコミュニズム この世界はどう変わるの? ちょっとしたおはなし。 [ ビニ・アダムザック ]"KOMMUNISIMUS kleine geschichte,wie endlich alles wird"by bini adamczakこの本はどんな人におすすめ?・今の世界に閉塞感を感じている人・資本主義ってどないなん、と思っている人・この世界をよりよくする視野を広げたい人本の目次・あらすじコミュニズムってなに?資本主義ってなに?どんなふうに資本主義は生まれたの?労働ってなに?市場ってなに?恐慌ってなに?どうすべきか?・1つめのトライ・2つめのトライ・3つめのトライ・4つめのトライ・5つめのトライ・6つめのトライエピローグ引用それからというもの、みんな、資本主義の下で自分自身を売るしかなくなってる―――工場は偶然できたわけじゃないんだ。そうじゃないと、お金もないし、食べ物を買えない。でも、みんななにか食べたいので、自分に合うかはさておき、仕事を見つけて働かなくちゃいけない。例えばピストルとか、物を作らなきゃいけなくなる。それがつまらないかどうかなんて、どうだっていい。こうやって、人間は物に支配されていくんだ。人間を支配するのに、兵士も警察ももうほとんどいらない。とすると、資本主義でとっても大事なのは労働ってことになる。それが出発点なんだ。感想2020年読書:106冊目おすすめ度:★★この間読んだ2020年06月25日「【読書】未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来」で、現在ベターな解決方法として社会を回している資本主義に代わるものって何だろう?と思って、読んでみた。コミュニズム…?と思いながら読んでいたけど、これ「共産主義」って訳されるやつですね。過去の共産主義の末路を知っているから、ネガティブイメージがあってわざと「コミュニズム」表記にしているみたい。子どもに語り掛けるような平易な文体で、工場を擬人化した前半は星新一のショートショートみたい。しかし後半のエピローグは専門用語バリバリで難解過ぎて「おおおおおう」となりました。生まれてからずっと、資本主義の世界を生きてきて。綻びを、繕いながら世界はなんとか続いている。これがベストな方法だと思って進んだんだろう。でも、みんな幸せになってない。何でなんだろう。他にどんな道があるんだろう?そういうことを、考えている。↑ランキングページに日々の呟きを毎日更新しています。「みたよ」「いいね」の代わりに押してもらえると、喜びます。