カテゴリ:二胡日誌
昨日4月20日は、富ヶ谷にあるHAKUJU HALLへ出かけてきました。
「賈鵬芳(二胡)&堀沢真巳(cello)&フェビアン・レザ・パネ(Pf)」 時には三人で、時にはそれぞれのデュオで広がる音の世界は 確かな音色・表情豊かな音の粒・シンプルなのに広がる奥行き、 圧倒的な美しさを持って客席に届いてきました。 流石の風格。 セットリスト 鳥の歌 (二胡&cello) スパニッシュダンス なつかしい日々(二胡&Pf) OBLIVION(二胡&Pf) ボカリーズ(cello&Pf) Stella by Starlight (cello&Pf) 三門峡暢想曲(二胡&Pf) Grand Illusion (Pf) 遥かなる旅路II (Pf) 燕子 春風為我来 イパネマの娘(cello&Pf) TOMORROW 古の春は来たりて アメイジンググレイス(二胡&cello) 賽馬 二胡とチェロの音の相性は抜群で、 賈先生の二胡と堀沢さんのチェロは お互いがお互いを高め合っているかのよう。 今回は、堀沢さんのチェロのソロが3曲もあって、 低音のじんわり沁みてくる甘い音色を存分に堪能できました。 パネさんのピアノは、クリアな響き。 シンプルに弾いている時も音が立っていて美しい。 でも三門峡のような曲では重厚感、ダイナミックな面が表に現れてきます。 これまで何度か聴いてきた先生の三門峡ですが 更に丁寧に旋律を歌われていて、今回のはまた一味違っていたような…? 「古の春は来たりて」はパネさんのオリジナル。 中国的な雰囲気のある、変拍子も印象的な聴き応えある1曲で締めくくられました。 このメンバーは今回初の組合せ?とのこと、 また是非聴いてみたいお三方での演奏でした。 ```````````` その1週前の土曜日は、 Zeno Quartet+の演奏を聴きに行きました。 東京での初披露となるこのライブ、私もとても楽しみにしていました。 二胡2、中胡、そして関東では目にするのも珍しい革胡に打楽器のユニット。 これまでの二胡の音楽をイメージしていたらちょっとビックリする。 民族楽器でありながら実はもしかしたらオールマイティ。 いろいろな可能性を秘めていることを感じさせてくれる今回の演奏でした。 そのチャレンジに、グルーヴに、そして信頼感に、私自身は震えました。 正直いうと、羨ましかった。そしていろんなことを感じた。 こんなの二胡の音楽じゃない!って思うのは簡単。 でもこういうのもできるということ。最終的にはすべて音楽。 私はこの世界も好きでした。 演奏する人ならわかることですが、 胡琴四重奏でここまで響きを合わせるのは難しいことだと思う。 奏者それぞれの揺らぎ感は本当に違う。 そこをそろえられる技量。いえ、意識はしていないのかもしれない。 意識していないとしたら、なおさらすごいことです。 関西でその演奏を聴く機会も多かった胡琴のメンバー氏たちは 本当に素晴らしく進化なさっていました。 ガツンとやられた心持ち(笑) 東京にまた来ることがあったら、さらなる進化を見届けたい。 実は、刺激が大きすぎて ライブ後の数日間はちょっと思考がバラバラに。 私は何をやっていただろうか。成長したと言えるだろうか。 そんなことをエンドレスに考えていた。 けれど。 考えている暇があったら、楽器を持てばいいんです。 どんどんどんどん練習しよう! 自分の為に。私達の二胡の為に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.04.21 18:17:57
コメント(0) | コメントを書く |
|