楽に弾くための練習
最初に身に付いたことを後で変えることはとても大変な事。このブログをさかのぼってみても、ことあるごとにそんなことを書いているような気がしますが。。私の場合は、左手の形や弦に触れる強さにおいて最初に覚えたものの改善、が必要になっているわけです。最初に覚えたもの…。それはそれで、その時はきっと最善だったのだろうと思う。あまり深く考えることもなく、そのスタイルでどんどん弾き進めてきました。他の楽器もそうかもしれないけれど、この楽器は特に、師事する先生によるスタイルの違いは大きい。教室を変わって、最初にぶつかったのが形。三指四指を使うと手の形が酷く崩れる。というより、崩さないと届かない。先生方に何度も指摘されて、なぜだろうと考える日々。届かない物を届かせるためには???頑張れば届くってものじゃない。指が伸びるわけじゃないし。要するに使い方。結果、それまでの形を見直す必要が出てきた。形を見直そうと考えてからもうどのくらい経ったのか。最近はやっと見直した後の形に慣れてきて三指四指も届きやすくなったし、角度もだいぶ自然になったのではないかしらと思えます。必要な時の保留もしやすくなってきました。そして思いがけず、ポジション移動の安定性が増すというおまけも。同じ手の形のまま、ただ置く位置の高さを変える、そんな感覚でポジション移動すると楽、と最近気づいてきました。もう一つ、弦に触れる指の力加減。極端に言えば、力なんていらなかったと言ってもいい位なんですね、それほど以前は力を入れて弦を押さえていました。しっかりおさえているから、早い動きに間に合わない。しっかりおさえているから、指の関節はロックしていてビブラートなんてかけられない。しっかりおさえているから、指先の皮はどんどん固くなってきた。…といろいろな弊害があることに気づいてきました。そうかといって、じゃあどのくらいの力加減か?というのがいつまでもわからない。レッスンでは、何度か質問したような記憶です。押していますか? ⇒押していない。乗せてるだけ。乗せてるだけ???乗せてるだけなんて、それまで考えたこともなかったのです。おさえなくちゃしっかりした音が出ないと思っていたのですから。でも乗せてるだけで試してみたら、ちゃんと音は出る。そして手が楽…。そこからは、楽に弾く練習の始まりです。長年の習慣はそう簡単には変えられないけれど、最近になって少しずつ楽にできるようになってきたような感じ、かな。力んでいると感じていなかったことが問題。そこに気づけたら解決の糸口は探すことができる。基本はすべてを楽に。楽にできたら、きっと音色は豊かになってまた広がりが出てくるに違いない。そう思いながら、毎日力を抜く練習をしています。【送料無料】賈鵬芳セレクション 二胡で奏でるクラシック 模範演奏&カラオケCD付き ヤマハミュ...価格:3,150円(税込、送料込)