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仕事の帰り道。
まだ晴れている、 青い空を見上げる。 秋晴れの美しい空。 美しい空は私に幸せを与えてくれる。 その幸福感はどこからくるのだろう。 それはきっと、 「私は自然から愛されている」と感じるからだ。 「私は世界から愛されている」と感じるからだ。 世界に愛され、 私もまた世界を愛す。 そんな風に生きていくことができたら、 とても幸せだと思う。 そして、想い出すのがこの詩。 谷川俊太郎さん 『世界が私を愛してくれるので』(下記参照) -------------- 高校生の時分に読んだときは、 美しい詩だという印象は持ったが、 内容についてはよくわからないところがあった。 第1連、第4連は今でも よくはわからない(自分なりの解釈は持つが、 強引に思える解釈のみが出てくる)。 何とはなしに寂寥感を覚えるフレーズだ。 だが、本当はとても建設的であかるい内容がうたわれている予感がする。 第2連、第3連については、 その意味するものが、初めてはっきりとわかったような気がした。 ここ最近心に留めていたことと、 この詩のフレーズを、 秋の青い空が結びつけてくれた (ような気がする)。 これはまた、一つの収穫であったと思う。 ------------- ------------- 世界が私を愛してくれるので (むごい仕方でまた時に やさしい仕方で) 私はいつまでも孤りでいられる 私に始めてひとりのひとが与えられた時にも 私はただ世界の物音ばかりを聴いていた 私には単純な悲しみと喜びだけが明らかだ 私はいつも世界のものだから 空に樹にひとに 私は自らを投げかける やがて世界の豊かさそのものとなるために ……私はひとを呼ぶ すると世界がふり向く そして私がいなくなる。 (谷川 俊太郎『六十二のソネット』) --------------- --------------- 第2連 「私には単純な悲しみと喜びだけが明らかだ」 第3連 「やがて世界の豊かさそのものとなるために」 「空に木に人に」「自らを投げかける」 この2つのフレーズの意味するものが、 心からわかった気がした。 意味するものについては、今日は書かないでおこうと思う。 別の日、「今日ならうまく書ける」と思った日に、また書こうと思います。 あなたは、このフレーズに共感するところがありますか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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