カテゴリ:PQ(with track back)
きのう寝つけなかった理由もわかっている。
前の職場を出るときに、 私の恩師(先輩)が 「朔夜さん、いろいろと辛かっただろうに。 よく辛抱したね。 良い思い出だけ持っていけばいい。 辛い思い出は忘れて、 良い思い出だけ持っていけばいいんだよ。」 と言ってくれた。 私自身でさえも、 「辛いことがあった」と思うことを自分に許していなかったのに。 「辛い」と認めることで、心底辛くなってしまうことが、 怖かったんだと思う。 朔夜さん、この仕事向いてないんじゃないの?(笑) と冗談交じりに言われるときも。 君みたいにほよーんとした子は 全国の社員を探しても君一人だろうなあ(笑) なんて店長に言われても。 「いやー、この仕事に就いて本当に良かったですよ! 自分が苦手な面があるからこそ、 自分の悪いところがどんどん治っていく気がするんですよ~」 と繰り返していた中で。 最後にただ一人、 その人だけは 「辛いこともあったよね」 と言ってくれた。 ------------- きのうの夜、 「やっぱりこれは辛かったよね」 と思うシーンが浮かんできた。 鮮明に次々と。 業務上の失敗談もなくはない。 今となっては笑い飛ばせる。 「うーん、私も無知だったよなあ」 と。 笑えないのは 人から投げかけられた言葉や態度だった。 その災厄を招いたのは自分自身にも責任がある。 そう思うからこそ、 「辛かった」と名付けることを自分自身に許していなかったのだと思う。 きのうの夜、 はじめて呪縛が解けた。 「うーん、さすがにあれはキツかったよね」 と、いろいろな出来事を思い返していた。 「良い思い出だけ持ち帰ればいい」 その言葉が、 この1年の私を守ってくれたのだろう。 「辛かったね」 その言葉が、一年と少し前のあの日の私と、 昨日の夜の私を なぐさめてくれたのだと思う。 ~06.02.12編集~ てぃんとんさん2月9日の日記にトラックバックさせていただきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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