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February 13, 2006
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カテゴリ:PQ
こんばんは。
トリノオリンピックが幕開けとなりました。

今日はショートトラックの初日ということで、
帰宅してからニュースや新聞をちらちら見ていた朔夜です。

学生時代、部活動でこの競技に親しんでおり、
今現在は試合のお手伝いなどをちょこちょこしていることもあってか、
上手な選手の滑り方を観ていると

「あー、美しいなあ」

と思うことしばしです。

前にもこのブログで
ショートトラックについて熱く(?)語ってしまった回があったかと思いますが、今回は五輪に便乗して再度とりあげてみることにいたしました。

【主題1】
ショートトラックという種目を見ていると、
PQ開発に参考になる点があるような気がする
(少なくとも、私一個人にとって^^;)

【主題2】
私はこの種目で上手い人の滑りを見ていると
「わ~綺麗やわ~」
「わ~からだをしなやかにつかってはるわ~」
という感想を持ち
トップ選手たちがバンクをかけて(=カラダをリンクの内側に傾斜させて)
高速でコーナー(=リンクのコースのカーブしている部分)を曲がる時など、鳥肌がたつほど感激することもしばしばあるのですが、

全然このスポーツを知らない人が見ても、
それはそういう風にみえるのだろうか。

それとも、
「わーあんなに膝まげて腰落としてしんどそうやわ」
などという感想になるのだろうか。

そこのところを知りたいです。
興味とお時間のあるかたは、
ぜひ一度ショートトラックの競技風景を観察してみてくださいね。

それで感想を聞かせてくだされば
このブログの管理人はなお喜びます。

お気が向いたらでけっこうですm(_ _)m



-------
【というわけで主題と内容重複するかもしれませんが本文】

◆さて、この種目
普段はTVに映ることなどめったにないのですが、
今は五輪シーズンで
ニュースでも懇切丁寧に
「ショートトラックはこういう種目で、こういう競技方法で競います」
なんて解説コーナーが設けられたりしています。

みなさんも、この機会によかったら見てみてくださいね^^

「おー、こういうスポーツなのかー」
ってね。

(余談:他のスポーツに例えるなら、
競輪や競艇がちょっと近いような気がします。
試合展開を駆け引きするところなど。
使う用語も競艇と同じなんですよ。
内側から追い抜くことを「刺す」と言い、
外側から追い抜くことを「まくる」と言います。

…オフィシャルな専門用語なのか確認したことはないので、
仲間内で言ってただけなのかもしれませんが^^;)


◆さてさて、このショートトラックというスケートの一種目。

カラダの使い方を研究するうえでも、
なかなか役にたつような気がします。

とりあえず私自身は、
「あの競技をしていたからこそ
ピンとくること」が多いなあ、と感じています。

それは例えば
・股関節の使い方だったり、(ふともものつけねを胸に近づけます)
・足へ体重を乗せる方法だったり、(スキーは両足、スケートは片足で滑りますが、片足で滑っていても重心は常にからだの中心にあり、右足で滑るときは右足がからだの中心に、左足で滑るときは左足がからだの中心に…という具合です)
・体重移動の方法だったり。
(滑る足を変えるときには体重の移動が必要ですが、流れるようにごく自然に行うのが理想的です)



上記のことが「上手くしなやかに」できている人ほど、
「速く」滑れる競技です。



◆偶然なのか否か、
デューク更家さんや寺門琢己さんの健康講習会に参加したとき、
上記に類する動きについて触れられることが多く、驚きました。

「股関節をやわらかく使う」
(ふとももを上げて胸に近づけてみる)byデュークさん
「カラダの重心を意識する、左右にかたよらず中心に重心をおいてみる」
(一本の線にそうようにして歩く)byデュークさん
(足を閉じ、頭からピアノ線でつられているようにリラックスしてまっすぐ立ってみる)by寺門さん
「体重をゆっくりスムーズに移動させながら、左右にゆれてみる」
(フィジカルモーション)by寺門さん

※朔夜が講習会で習った内容の印象を
朔夜の言葉で表現したものであり、
各先生が使った言葉や表現とは異なるものであります。
(たとえば寺門さんは「ピアノ線」とは一言も言っていないですし(笑)、
「からだの重心を中心におく」というのも不完全な表現だと思います(朔夜の身体理論理解が発展途上なため)。

あくまでイメージです。イメージ(笑)

まあ、ここでは
ショートトラックで使う体の使い方と、
「こうすれば健康にいいで!」といわれた体の使い方との
共通点を表現してみたかったのでありますm(_ _)m

こんな表現で伝わりましたでしょうか…^^;
ま、表現が未熟な点は今後に引き継ぐとして(汗)


「ショートトラックの選手の体の使い方は、実は健康にいいのではないか」。
そんな風に感じました。

◆普段しないような、一見不自然そうな体勢のまま滑る。
風にも遠心力にも逆らって滑る。
回る方向も左回りオンリーでカラダの重心がかたよりそう。

そんな理由で
「ショートトラックはとても無理なことをからだに強いているスポーツ…」というイメージが(競技を引退してから)あったのですが
実は違うのではないかと。

思ったのでした。


◆加えて、
屋外のリンクを使う「スピードスケート=ロングトラック」(加藤選手や清水選手の競技種目)に比べて、ショートの方がよりPQ的だなあと感じています。

その理由は、次の2項目です。
・筋力だけでは勝てない。
・速いだけでは勝てない。

~筋力だけでは勝てない~
長野オリンピックの頃は
「清水選手の太ももの太さ」が巷の話題に上りましたが、
ショートトラックではあまり「足がムキムキ」な選手はみかけません。
太ももの裏側、ハムストリングスを触ると固く、その部分が普段よく使われていることがわかりますが、
速さを生み出す原動力が
「いかによい筋肉をつけるか」ではなく
「いかにからだをうまく使うか」なのだと
思います。
見た目は華奢でほっそりした選手が、
勝ち抜いていくのを見ていると
「ショートトラックで勝つには筋力はあまり関係ないんだな」と思います。
スピードスケート(ロングトラック)では、
カラダをうまく使うと同時に
大きな筋肉を持つ選手の方が有利であるようです
(今のところ)。

~速いだけでは勝てない~
ロングトラックは(主に)タイムで競う競技
(2人ずつ滑り、タイム結果を速い順に並べ、一番速かった人が勝ち)

ショートトラックは着順で競う競技
(4~6人ほどの組に分かれ、上位2~3名が次のラウンドに進む。
予選、準決勝、決勝…などとレースをこなし、決勝でゴールを一番に通過した人が勝ち。
多人数で行うので、「反則による失格」や、「転倒」などによる番狂わせが非常に起こりやすい)

です。

番狂わせが起こりやすい、と書きましたが、
「この競技で本当に実力のある人」はどんなレースでも勝つのです。
不思議ですね。

例えば、出場の組でレース中に転倒があっても、
「転倒に巻き込まれないような位置にいる」
(転倒した人たちの少し前方か、少し後方に位置取りをしていた)
「転倒にまきこまれないようにうまくよける」
「滑り方が安定しているので、人と多少の接触があっても
めったに転倒しない」
「もちろん、自分で勝手に転倒することはまずない(たとえ氷の表面のコンディションが悪くても)」

つまり、「独りで滑ったときに速いスピードを出せる」
ことよりも、

(たとえば)
A・場を制し、レース運びを自分のものにすることができる
B・周囲の選手の気持ちを読み、(あるいは場の雰囲気を察し)
スピードを抑えるべきところで抑え、
ダッシュをかけるべきところでかけることができる

ことの方が求められる競技と言えます。

「上記のこと(A、Bなど)をどんなレースでも実行技術とメンタルを持った人」がショートトラックで本当に強い人、なのですね。

◆まとめ。
・しなやかなカラダの使い方で加速を生む
・しなやかなメンタルで場を制する

おおまかにいってこの2つを同時に実行すると勝てるスポーツ「ショートトラック」。

ショートトラックの上手い人は
PQも高そうだ、
と思う朔夜なのでありました。





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Last updated  February 13, 2006 10:17:44 PM
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