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June 6, 2006
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カテゴリ:本・詩歌
今日はMICHIさんに倣って詩の朗読。

表題は乙一さんの小説です。
読んでいないけれど
雰囲気のあるタイトルだなと思ったので
書きました。

さみしさにちなんだ詩なので
ジョナ陽さんにトラックバックします。

私の高校の教科書にも載っていたので、
ご存知の人も多いかもしれません。


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「二十億光年の孤独」

谷川俊太郎
(1952年刊行『二十億光年の孤独』に収録の表題作)




人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがつたりする

火星人は小さな球の上で
何をしてるか僕は知らない
(或はネリリしキルルしハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまつたくたしかなことだ

万有引力とは
引き合う孤独の力である

宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う

宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である

二十億光年の孤独に
僕は思わずくしやみをした

(角川文庫、谷川俊太郎詩集1「空の青さをみつめていると」より)





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Last updated  June 6, 2006 09:25:47 PM
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