カテゴリ:近況
あまりにも自分に集中しすぎていると、 劇画の原作者で知られる 故・小池一夫氏が生前 Twitterでつぶやいておられた言葉です あまりにも日々、忙殺されていると 体もしんどいのはもちろん こころがしぬ。 まえにも書いたけどヒトは 「食ってだす」だけでは 生きているとは言えない。 12月-3月はまさにそんな状態で あらゆることから興味が薄れ、 感情が薄れていくのが 怖かったです。 姫とのふたりぐらし残り数か月 もっと丁寧に慈しみ暮らしかったです。 さて、少し間が空いてしまいましたが、 前のブログで触れた海辺のカフェで 読んでた雑誌の話→● 季刊誌 さんいんキラリ 特集・山陰の匠を探す 河井寛次郎記念館 大正・昭和の陶芸家 河井寛次郎(1890-1966) 記念館(お住まい)は京都ですが、 じつは島根のご出身です。 松江北高→東京工業大 実は理系の陶工。 河井寛次郎 川勝コレクション 京都国立近代美術館所蔵作品集 柳宗悦、濱田庄司らとともに「民藝運動」を興したと ・・・と書けばテストでは満点だと思います。 民藝運動とは観賞のための工藝品にはない、 いわゆる「用の美」を追求する運動。 去年の秋に地元の美術館でも 企画展がありました。 不勉強で陶芸はよくわからないのですが ただ、河井寛次郎の晩年の作品は なんというか・・豪放磊落で (控えめに必殺技をだしてる)ような、 そんな感じに圧倒された記憶があります。 で、雑誌のはなし。特集によせて取材された 日本料理研究家の 土井善晴さんのインタビュー記事が すごいよかった。 「ものよろこびする」 「河井寛次郎は暮らしの中で 手を動かしながら、ある瞬間のキラリと 輝くような変化に気づいて大喜びしてるんです。 河井寛次郎が見つけた本当の意味での 純粋美や素直な美はそこらじゅうにあるんです。 (中略)普通の持続が一番だいじなんです。」 「寛次郎が発見したような美を 私たちも見つけられることが、幸せだと思います。 それが見えないと何もおもしろくないし 強い刺激をお金で買うようになる。 それがつまらないのは、 いつも何かに依存してるからです。 するとなにひとつ自分で決められない。 自分は自由なつもりでも そんなところに自由はない。」 ぐっときちゃいました。 日々の当たり前の暮らしの繰り返しの中で キラリとした美をみつけ ものよろこびする そういう人に私もなりたい。 ■本日もご訪問ありがとうございました■ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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