テーマ:暮らしを楽しむ(388276)
カテゴリ:毎日のつれずれなること
朝晩は空気がひんやりとしてとても過ごしやすく、秋の気配をあちらこちらで感じます。 庭に出たら、赤とんぼにであったり 夜ともなると、クツワムシがガチャガチャとかますびしいこと。。。 さて、先週ご紹介した小川糸さんの「喋々喃々」 読み終えました、それもじっくり味わいながら二度も!! 恋が始まりつつある時のわくわくそわそわした一年を 四季の移ろいと共に、描かれていて、 読んでいても夢のような時を過ごすことが出来ました。 春の七草から始まり、湯島天神の梅、谷中霊園の桜、隅田川の花火、向島百園のお月見、除夜の鐘まで、 どんどん深まる二人の愛と共に 素晴らしい四季の描写と、おいしい物も盛りだくさんで、堪能いたしました。 処女作の「食堂かたつむり」も丁寧に作られたお料理の数々が出てきたのですが、 こちらの作品にも、作りたくなるようなお料理が沢山に描かれていて、 小川糸さんはきっと味覚の確かなお料理上手な方なんだろうなあと思いました。 湯島~根津~千駄木~日暮里~上野、その間にある谷中界隈を ぶらりと散策してみたら、本当に”ひめまつ屋”さんがあるような気がして、 (主人公がやっているアンティーク着物のお店) いつか行ってみたくなりましたよ~ 文章もなかなかすばらしく、こんな風に言葉を操れる小川糸さんを尊敬してしまいました。 たとえば、恋の始まりの気持ちはこんな風に 「体の奥のほうで、風船のようにぷっくりと何か懐かしいような気持ちが膨らむのを感じる。少しでも先の尖ったものが触れたら、すぐに割れて、中から甘酸っぱい感情がほとばしりそうだった。」 あと、難しい言葉も沢山教えられました。 題名の「喋々喃々」・・・男女が打ち溶けて小声で楽しげに語りあう様子 「悉皆屋(しっかいや)」・・・着物の染め直しや洗い張りをしてくれる店 font style="font-size:17px;"color=#FF0033">「ぐぜり鳴き」・・・鳴き始めの頃の鶯がまだ上手に鳴けない様子 「焙炉(せいろ)」・・・木で出来た二段になった箱で、下に炭を入れてのりをあぶるもの 「醸(かも)される」・・・じわじわ発酵が進んで別のものを作ること、醸造と同意 ここでは「二人の体温が醸されて一つになってゆく」という風に色っぽい表現に使われていましたが、ぴったりくる言葉だなあと感心!! 現実は、こんなにも自分にぴったりな人が現れるはずもなく・・・・ しばし甘い夢をみた一週間でした どうです~? この二冊読みたくなったでしょう~~~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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