ＴＯＹ　ＢＯＸ

今日はお婆ちゃんのお葬式。
いよいよ見慣れてるお婆ちゃんの姿とはお別れだ。
昨日は弟と従兄弟がお葬式の会場で蝋燭とお線香を絶やさぬようにと
お婆ちゃんを守ってくれてたらしい。
前後左右に花でお婆ちゃんも喜んでるだろう。

私が起きたのは７時前。
もうお母さんと叔母さん達は黒の着物を着てた。
私も急いで顔を洗って黒のワンピースを着た。
私も黒の着物を着るのかと思ったら、嫁に行ってないので
着なくてもいいんだと。
私は着物を着るのが嫌いじゃないから着てもよかったんだけどね。
結局相変わらずバタバタして食べたのはお茶漬けのみ。
８時半には家を出て葬儀場へ。

開始は１０時なんだけど、９時頃に記念写真（？）を撮るらしい。
食事をする和室にみんな集まってパチリ。
なんだってこんな葬儀場で写真を撮るんだろ？
これも全部料金に入ってるんだよねぇ。。なんだか複雑。
お婆ちゃんはもう棺の中に入ってて、上から布を被せられてたから
中を見ることはできなかった。残念。。
９時半頃にまたお葬式の流れを確認。昨日みたいなことがないようにしないとっ！
今日はお婆ちゃんの位牌も置いてあった。
お爺ちゃんの文字が一文字入ってた。
「向こうでお爺ちゃんとラブラブなんだろうなぁ」って皆で笑ってた。

そして１０時から式が始まった。
うちの３軒隣がお寺で、お婆ちゃんはお寺へ続く参道の草取りやら
除夜の鐘打ちやらしてたっけ。
今はえらくなったお爺さんのお坊さんが京都から戻ってきて、
その息子さん等も合わせて５人も来てくれた。
お経をあげている時に親族から焼香をしていくんだけど、
その最中にやっぱり泣けてきちゃって。。。
身内は座って礼をすればいいんだけど、後は立礼なのよね。
涙が一滴床に落ちちゃって、何だかすごくそれを思い出す。

お父さんの青年団仲間が市長さんになったなんだけど、
その人は来ないと思ってたの。
そしたら来てくれて焼香してくれた。ありがたかったなぁ。
市長になる前からお父さんの友人で、若いときはお祭りの度に家でもてなしたそうだ。
賑やかだったのが好きなお婆ちゃんだから喜んでるだろう。
軽くどよめきが起こってたのは事実だけどね。
親戚や親戚の関係者以外の人の焼香が多くて、お婆ちゃんの人脈のすごさを改めて思い知らされた。
昨日のお通夜も焼香待ちで外にまで人が溢れたそうだ。
本当にすごいと思う。
お婆ちゃんはよく「種は蒔いておけよ。種を蒔いておけばどっかからか生えてくるで。」
と言っていた。その結果がこれなのね。

お父さんの喪主の言葉に再度号泣する私と弟。
直腸がんで手術したのが２年前。半年後に肺に転移が見つかって
定期健診の度に少しずつ大きくなっていってたらしい。
そんなこと私たちは全然知らなかった。
肺に転移してたのは知ってたけど。。
それで８月８日に救急車で運ばれたのね。
本当に最後の最後まで家にいれて良かったんだね。

最期に花と鶴をもらって棺の中に。
喪主から入れて、続いて私たち。その後に親族関係・身内の関係者と
続き、最期に名前は呼ばれなかったけど焼香して頂いた人が
花を入れてくれた。最期は本当に花でい～っぱい囲まれて
キレイだった。
そしてお父さんを先頭にお母さん・弟の後に続いて会場を出た。
霊柩車も間近で見るとキレイだった。
その中にお婆ちゃんが入って固定された。
お父さんが助手席に座り、会場を出発。
続けてバスが出た。私たちはバスがいっぱいなので弟の車で行くことにした。

長いので続きます。