ミックスジュース

昨日の22時ごろ、少し仮眠をとって仕事に行こうと思っていた。
すると、けたたましく電話が鳴った。
「団地の端っこの家の側面が、地すべりを起こしている。」という内容。

自治会長の夫は、あわてて現場に行った。
私も夫の後に続いた。
そこには、警察や消防車、防災課の方も来ていた。

MさんとKさんの家の、側面に近い庭の土地が20センチくらい陥没していた。
Mさんは、夫をみると「もう心配でたまりません。」と言った。

ここの場所は、前から地すべりを起こしやすいと、市役所のほうへどうにかしてほしいと相談していた場所。見に来てはくれたが、結局様子を見てくれとのことだった。
そして、今回最悪の事態が起こったのだ。

夫は防災課の方に「あれほど危険だから、どうにかしてくれって言っていたのに、結局被害にあうまで何もしてくれない。この責任はきっちりととてっくださいよ。」と言って、詰め寄っていた。

防災課のなかに、見慣れた顔があった。
よくみると、うちの小学校のPTA会長。
「おっ、ごりえさん、大変なことになったね。すまないね。」と声をかけてくださった。
「いえ、こちらこそ。主人が失礼なことを言って申し訳ありません。」と言った。
「そりゃあ怒るよ。だって、この地すべりは危険だよ。また雨が降り続いたり、この前の震度3くらいの地震で、土地が陥没しちゃうかもしれない。」

確かにこの2日間は、ずっと雨だった。
それで、少しずつ地すべりが起き、20センチほど土地が陥没してしまったのだ。
とりあえずは、今日までは雨が降らないので、家にいてもいいが、今後長雨が続くようであったら、この2件は避難しなければならない。

「何かあったら、言ってね。」と私は声をかけたが、隣近所の方々も出てきて、同じことを言った。こういう光景をみると、ああうちの町内もいいところがあるなあって思う。

今日は市役所の方が来るということで、夫は半日休みをとった。
その対処に、私は久しぶりに夫がかっこよく見えた。

それにしても、これからMさんもKさんも不安で仕方ないだろう。
Kさんは家を建てて1年くらいしかたってないので、顔が青ざめていた。
Mさんは、子供3人女手1人で育てており、やっと念願のマイホームを建てた人で、「これからどうしたらいいのか、解らない。」と涙を流していた。
夫は「市役所の方に、よく言っておきますから、安心してください。それに、何かあったらすぐに知らせてくださいね。」と2家族の方に言った。

本当に心配。
何事も起こらないことを祈らなければ。
また、どうにか善処する方法を考えてもらわなければならない。



一応話が済んで家に帰ろうとしたら、PTA会長から呼び止められた。
「ごりえさん、プライベートなことで話があるんだけど・・・。」
「えっ、こんな人前でデートのお誘いはやめてくださいよ。」と答えると、周りは大爆笑。

「実は、今度の市のPTA連合会の広報の部で、うちが広報紙の取り組みについて発表するようにしておいたので、よろしく。」
びっくり仰天。
「そんな話聞いてないです。なるべく部長が行くようにって言われたので、行くようにしただけですが・・・。」
「うん、だから、今言った。お願いね。」
「え～～、急に言われても、私も準備とかあるし・・・。」
「ええっちゃ。ごりえさんの意気込みと、取り組んでいることを話すだけでいいから。」と言われ、結局渋々OKしてしまった。

あ～～、どうしよう？！
うまく出来るかしら。


そんなことを考えていたら、もう仕事に行く時間。
結局ほとんど寝ずに仕事に行って、今帰ったところ。
とっても疲れたので、今から、仮眠を取ります。

それでは、おやすみなさい。