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『グラン・トリノ』
それって何?と思ってました。 本編を見てわかりましたがフォードの車の名称でした。 クリントの年齢や頑固じいさんの話という鑑賞前の情報等から、じいちゃんの「グランパ」なのかと勝手に思ってました。ばか? 本編は、一人暮らしのじいさんをみせることから始まります。 偏屈です、いじわる爺さんです、虚勢を張って生きてます、彼を理解し、彼の暴言や小言をだまって聞いてくれた唯一人の人物は彼の奥さん。 オープニングはその奥さんの葬式の場面です。 前半はそんなじいさんの行動に何度も笑わされました、そういう風に作ってる。 でも僕以外の人達は笑えなかったようでしたが…僕一人笑ってた。 いつもタバコを手放せず、いつもポーチでビールを飲んで、愛車(というより自身の分身?)の「グラン・トリノ」を眺めて時間を過ごしている。 そして何かあるとすぐにライフルを持ち出したり、外に出かける時には護身用なのか銃を携帯する。 まるで自分をわかってくれるのは、護ってくれるのは、こいつらだけだと云わんばかりに。 彼はすべてが不満なようで、奥さんの葬式や、後で家に集まってくれた息子や孫の言動に噛みタバコを吐き出す。 奥さんが心の拠り所にしていた神父にも暴言を、町の若者達の無軌道な行動にも銃を抜いて脅しをかける。 かつて敵国だった日本の車が増えて来たのも面白くないのに、息子はその日本車を販売している。 町は昔の住民はいなくなり、アジア系の移民達に取って替わった。 ひとつの事件をきっかけに隣に住む少年を知り、その姉と会話するようになり、家族とつきあい、その親戚からも慕われるようになる。 じいさんは、少年に彼なりの男としての生き方を伝えていく、時には師匠として、時として父の様に。 少年は働き始めるが、彼と同じ部族の不良集団に妨害される。 じいさんの思惑・行動は思いもよらぬ結果を呼び、彼はもう一度筋書きを改めるために、少年を家に呼び出す。 だめだーっ! ネタバレしない様に書こうとすると、ワケわからんようになって来た。 とにかく 観たや! 絶対にやさしくなれるけん、クリントはええぜ。 『スペースカウボーイ』から 『ブラッド・ワーク』『ミスティック・リバー』 『ミリオンダラー・ベイビー』『父親たちの星条旗』 『硫黄島からの手紙』へと語られて来た、死というものに対する、クリントのもうひとつの想いがあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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