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カテゴリ:短歌
ア 新しき明日はあらじと贖へるアニスの香り良きア・ラ・カルト イ 生き死には言ふないとしき逝きしひと没(い)り陽一途にいま磯に入る ウ うつくしき嘘売る売り子裏露地のういろう薄墨色の憂鬱 第二章、五十音短歌は、塚本邦雄がしばしば、連作に頭韻を踏んで作歌している、それがヒントになったのではないかと思われる。このように一見遊び風な作歌方法を以ってしても凡作をつくらない実力は、並大抵のものではない。 第三章、一○○首リレーは、インターネット上に五十嵐きよみ氏が主宰をしている「題詠一○○首」の投稿サイトへ氏が投稿した実作である。現在、若者による口語短歌が市民権を得ている中に、旧かなで挑戦する氏の意気込みを高く評価したい。また題詠百首を継続するためには、努力と忍耐、幅広い知識と順応性が要求される。氏の果敢な挑戦を大変羨ましく思う。(短歌誌ナイルより) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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