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カテゴリ:短歌
著者山中さんは、短歌結社「炸」の編集同人である。いままでに短歌評論「三国玲子断章」、また何冊かの歌集を出しておられる。
標題の森岡貞香は、戦後を代表する女流歌人の一人、迢空賞、現代短歌大賞、斎藤茂吉短歌文学賞を受賞している。 第一章では、森岡貞香の第1~第9までの歌集の中から、それぞれ数首を選び、鑑賞、注釈をし、作者の生きざまを浮かび上がらせている。 第二章は、歌人三国玲子の世界として、メーデー、60年安保闘争などを通じて歌った社会詠などについて、また自死までの心の軌跡などが語られている。 第三章では、人生の瞬景と題して、岡野弘彦、稲葉京子、大西民子、道浦母都子らの歌からそれぞれ数首を選び鑑賞している。 あとがきの中で山中さんは、「人は誰でも一生に、自分一人の人生を経験するわけですが、私は三国玲子と森岡貞香の全歌集を読むことによって更に二人の人生を追体験することができました。」と書いている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 1, 2014 06:21:45 PM
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