カテゴリ:随筆
古いノートに残っていた感想文から 湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 久保田 万太郎 「いのちのはてのうすあかり」がいくらか分かるような 年齢になってきたようだ。十年昔ではわからなっかっただろう。 生きているものの定めとはいえ哀しい。死なずにすむ工夫は ないものかと考えてみる。自分だけは例外的な人間では なかろうかと、はかない希望を描いてみるが、そんなはずはないと すぐに打ち消している。 それにくらべて 雁や残るものみな美しき 石田 波郷 は分からない。「残るものと」は何をさすのだろうか、最愛の 家族たちだけでなく、身の回りのさまざまなものもあるのだろう。 彼の諦め切れない悲痛な思いがつたわってくる。 Showa56・4・24記 人気blogランキングへ ご支援いただき有難うございます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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