カテゴリ:花の絵
蒸しパンの思い出 城山のふもとの上がり口に小さいお店があった アイスクリームや掻き氷、ゆでたまご、 らっかせいやキャラメルなど 公園に遊びに来る人を相手にしていた 店の前にぶどう棚があって木陰の床几にこしかけて 青いぶどうの房を見上げた 戦争のために物資不足が厳しさを増してきた頃 その店で蒸しパン (そのころはホタヨーカンといっていた)を 売っていると聞こえてきた 黒砂糖らしく茶色でおいしかった 切らないで一蒸篭のまま都会にいる親戚に送ってよろこばれた まだそのころは食べ物らしいものがてにはいったが やがて 蚕のさなぎをおやつにするようなときが来る 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月17日 10時58分39秒
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