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2006.12.12
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私が中学生の頃、コロムビアレコードから画期的なLPレコードが発売された。
4枚組のセット商品で、過去のアニメ、特撮作品の主題歌(オープニングテーマ)が何十曲と収録されてたヤツ。それがタイトルにある「テレビまんが主題歌のあゆみ」。
当時はアニメも特撮も、みんなひとまとめに“テレビまんが”と言われていたのさ。

それまでのアニソン・特ソンレコードといったら、その時放送されていた最新の作品ばかり。せいぜいあっても、帰ってきたウルトラマンのカップリングにセブン、初代マンの歌が入るといった程度。企画物のアルバムもあるにはあったが、「懐かしのテレビマンガ主題歌」なんて括りで、しかも10曲ほどしか収録されてなかったり…。
それが、もうアトムから鉄人28号からハゼドンから進めスペクトルマン(なぜいきなりこの歌を挙げる、私よ!)から、もうオールスター大集合。文字通りテレビマンガ主題歌の足跡を示したレコードが出たのだから、画期的と言うしかない。
豪華絢爛な曲のラインナップは、盆と正月とクリスマスとが一度に来たみたい。欲しかったな~これ。
ネックは価格。五千円!こっこりゃ高い!
おっと、そこで笑っている若いあなた、五千円って、当時は今と比べものにならぬほど大金だったのだぞ。
結局買えなかったけど、チャフィーさんからテープに録ってもらい、楽しむことができたのであったワハハ(改めてあの時はサンクス!余談だけど、チャフィーさんとはその頃=中学生の頃からの付き合いなのだワハハ。)。
聴きまくったね~ガツガツと。で、満喫したね~。

このアルバム唯一の不満は、主題歌のみでエンディングが入ってなかったことかな。しかしそれも、後年「続・テレビまんが主題歌のあゆみ」「特撮ヒーロー主題歌のあゆみ」、はたまたさらに後年CDで同タイトルのアルバムの発売などで解消!
と同時に、私のアニソン探求の道も本格的に始まったのである…。

さて、最近知ったのだけど、この画期的な企画アルバムの登場の影には、あるアニメ作品が絡んでいたのであった!

では、説明しよう(富山敬風に)

コロムビアの音楽ディレクター、木村さんという人が、満を持して発売した宇宙戦艦ヤマトのシングルレコードの売れ行きが悪く、悩んでいた。
その頃放送されていた他のアニメ、たとえば「グレートマシンガー」は30万枚、「アルプスの少女ハイジ」はミリオンセラー、「仮面ライダーアマゾン」が25万枚(!)、「てんとう虫の歌」ですら(堀江さん、ゴメン!)10万枚を突破していたのに、ヤマトは3万枚にも満たない状況。まぁね、作品自体の視聴率も悪く、半年で打ち切りになるくらいだったからねぇ。
で、ヤマトの名物プロデューサー(そう、あのお方)に高いギャランティを払っていたその費用分が回収できず!という事態に陥ったわけだ。アニソン、と一括りにするのではなく、作品ごと(曲ごと)の売れ行きで称賛と叱咤とに分かれてしまうというのだから、どこのサラリーマンも辛さは同じだね。
さてそこで木村さん、かねてから暖めていた、一発逆転の企画案を出した。
かつて自分が関わったアニソン特ソン(この人、ジャングル大帝やマッハGoGoGoの頃からアニソン部門にたずさわってきた)を総括する意味で、集大成的アルバムを出そうと考えてたんだな。そして、ここだとばかりに案を発表。ときに、ヤマトの放送終了後、数ヶ月目のこと。
しかし、過去のアニメの歌を今さら集めたって売れるわけがない!という上層部の考えで、この企画、一度お蔵入りしかけた。けど、発売への想いが捨てられない木村さん、解説書の説明文などを自分で書くなどして、徹底的なコストダウンを図り、再び提案。やっとのことで発売にこぎつけたそうだ。
そして、このアルバムがアニメファンにバカ当たり!結果的に高額にもかかわらず10万セット(四枚組だから40万枚相当)も売れたそうな…。

つまり、ヤマトが失敗(放送当時ね)したがために生まれたアルバム、と言えるわけで、もし他の作品同様、ヤマトソングが最初からそれなりにヒットしていたら発売されなかったかもしれない。
で、このヒットから「昔の作品も商売になる」ってことに気付いたコロムビアが、先に挙げた続編アルバム、そして今も続くアニソン・特ソンの大全集CDの発売にまで発展させるようになったんだなぁ。

ということで、今はあたりまえのように聴ける昔のアニソン。だが、この今のすばらしい環境ができたのも、「テレビまんが主題歌のあゆみ」の発売、その影にヤマトの失敗があったからこそ、だったのだ!
ありがとう、ヤマト!(って、そんな感謝の仕方があるかい!)





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Last updated  2006.12.12 21:45:47
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