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しばらく前のことになるが、初めて確定申告なるものに立ち会った。
私自身は会社勤めでなので、その手のことはずっと総務部へおまかせ。案件は実家。それまで毎年親父が行っていたのを、折からの体調不良で代わりにお袋が、ってことになり、運転手を兼ねて私も同行したのである。 確定申告、なんであんなに面倒なんだよぉ~! そりゃ親父みたいに毎年経験している人なら要領も分かってバカハナ(“バカが鼻をなめるようなもの”の略で、それほど造作もないって意味。ホントにおバカさんがたやすく自分の鼻をなめられるかどうかはともかく、こんな略語になっているのを最近知ったのだ。へぇ、これメジャーな言葉だったのか、と少々驚いた。ちなみに我が家のヨロタルはおバカさんではないがしょっちゅう自分の鼻をなめてるぞ。ついでに私の鼻まで…余談終わり)なんだろうけどさ、初めて申告する人、特に年取ってから初めて経験する人にとっちゃ未知の世界もいいところ。 どこの会場でもそうだろうか、静岡では申告の仕方が手書きとパソコンの2種類あって、それでもパソコンの方が簡単と聞いていたので15分ほど並んで待ち、そちらへGo! …いや、ひとつの画面の項目を入力するのはわかるのよ。仕事がら、10キーを打つのはお手のもの。たとえ後付けテンキーでもまかせとき!桁まちがいなど皆無だぜ。って、間違っちゃ困るか。 しかし、その画面の入力が終わり、次にどの画面へ移ったらいいのかさっぱりわからんじゃんよ。 マニュアル冊子が脇に置かれてあっても、どのページを見りゃいいんだ?ふと周囲を見回せば、係員に質問しまくってる人がいっぱい。そりゃそうだよな。毎日毎週のことならまだしも、年に一度のお仕事。んなもん覚えてられないっての。 かくして私とお袋のそばを通りかかる係員をとっ捕まえて、次はどの画面?それを開くにはどこをクリックする?と聞きまくったのである。くそう、正味入力しているより聞いている時間の方が何倍も掛かっちまったぜ。 会場内に時折りアナウンスが入る。「ご家庭のパソコンからでも申告することができます。場内の混雑を防ぐためにも、ぜひご利用ください…」 聞けば、自宅のPCで申告すると5千円の援助金が出るんだとか。 ようやくすべてを入力し終えた私は、近くの係員に訪ねてみた。「なんで自宅からの申告では援助金が出て、会場では出ないんだ?」 説明を受けて納得。家のPCでそれをするには有料で機材をそろえる必要があり(ひととおりそろえるのに1万円以上掛かるんだそうだ)、5千円はそれに対する援助だって。なんじゃそりゃ?援助なら全額しろって~の。ということで、来年も会場に足を運ぶことを即刻決めた。やれやれ。 しかしなぁ。進化するハイテク技術に対して「もうついていけないよ」なんてことを年輩の人が言っているのをこれまでどこか遠目に見ていたけど、ちょっとばかり現実味を帯びてきたぞ? 今はまだパソコンレベルならついて行けるとは思うものの、この先新しいソフトやシステムなんてのが出てくるようになったら(たぶん出るだろうけど)ちょいと不安だね。 いやいやその前に、確定申告の仕方をもっとわかりやすく簡単にせぇや!年金暮らしの人の申告でもあれだけ面倒だったのだ、自営の人なんてさらにさらに…だろう。 でもって、申告にきた人を待たせるな~!ディズニーランドじゃないんだぞ~!会場をいくつかに分散すればもっと待ち並ぶ人の列も短くなるだろうって~の!係員の数も増やせ~!PCのディスプレイをもっと大きくしろ~!お疲れさまでした、と、申告が終わった人にはお茶の1杯でも出せ~!会場に娯楽コーナーも設けろ~! ったく、お役所って~のは…(ブツブツ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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