スズメ(チッチ)日記(チッチ旅立つ)
あっという間にチッチは飛んで行ってしまった。
それも力強く羽ばたいて。
旦那サマの実家に着いたとき、とても暑かった。
水を飲ませて、餌を食べさせると、チッチは突然かごの外に出た。
周りを見渡した後、ただのスズメのように飛び去った。
真っ直ぐ。
見えなくなったチッチにサヨナラも言えないまま、飛んで行った先をただただ見ていた。
私は涙が止まらなかった。
娘と息子は寂しそうだったが泣いてはいなかった。
旦那サマは寂しそうだった。
私は長い時間、チッチと一緒に居すぎたんだ…。
子が巣立つのはこんなに寂しいものなの?
どうかどうか、チッチがスズメらしく生き続けてくれますように。
チッチが覚えてるなら、どこか遠くからでも見てくれることを願って、またね!