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雪の降らない僕らの街に -YUKIHURA-

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第五話「鶴梨八世」


第六話 人生いろいろ


第七話「燃える家の先に見たもの」


第八話「風荒ぶなかでみた涙」


第九話(ベンと清野とときどき鶴梨)


第十話「激しい戦闘の果てに」


第十一話「激闘の後」


第十二話「わが身を骨と化すとき」


第十三話「細い刀ともろい絆」


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第十五話「嵐の前の静けさ」


第十六話「血と汗と秋場」


第十七話「砕け散る硝子」


第十八話「爆発する硝子」


第十九話「張り詰めた硝子」


第二十話「歯車に必要な硝子の欠片」


第二十一話「骨だらけのOO大会」


第二十二話「硝子壊し、前章」


第二十三話「硝子壊し、発動」


第二十四話「硝子壊し、阻止」


第二十五話「引き金を引くもの」


第二十六話「暗闇のトンネル」


第二十七話「一筋の光」


第二十八話「正直疲れてるから今回短め」


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第三十一話「自身との戦い」


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2007.03.19
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カテゴリ:カテゴリ未分類
最近は小説かけてません。
でも、この前書いたのを
乗せます!!

気がつけば、一番星
第17話「花水木マラソン大会」

アメリカンジョンソンは変化球、「地吹雪ボール」を完成させた。
また、みんな野球で確実にステップアップしているのだ。

オレ達野球科は、野球だけしていればOKなものだ。
そう、思っていた。

学校行事には一切参加せず、野球だけしてればいいと思っていた。
しかし、ここでそれが脆くも崩れ去った。

「マラソン大会!!」
そう書かれたプリントが生徒に配られた。

アメリカンジョンソン「これ、なんですますか?」
アナコンダ「ちょっと待ってろ。説明するから。」

マラソン大会、それはどうやら花水木工業高校の伝統ある行事らしい。
今2年生なのにオレは聞いたこともないぞ。

まぁ、転校生だからな。

すると、一河が言った。
「ああ、これでござるか。去年もあったでござるな。」
鶴梨もしゃべる。
「うん、あったな。確か、全校生徒500人で走り出すんだよな。」

つーかここ500人も居たとは。。。
そうだったのか。・・・。

ってオイ!!
野球科も参加かよ!?

オレはそれをオリバーにぶつけた。
「これってオレ達も出るの?」
オリバーは少し首をかしげて、言った。
「なんとなくな。」


なんとなくって何??
どうやら分からないようだ。
分からないって言えば良いのに。

しかし、まぁいいだろう。
「なんとなく」
すなわち50%は、人生の逃げの一手だ!!
まぁ、人間はそういう生き物だ。
断言できなくても、NOとはいえないのだ。

後々なにがあっても、
「なんとなく」
だと、YESでもNOでもなく、かいくぐることが出来る。

最高に人性を楽しむ方法かもしれないな。

しかし、分からんものは分からん。

よく分からないまま、次の日になった。

アナコンダ「お前ら、今日はランニング中心な。走れ走れ!!RUN!!」

ま・さ・か・・・・

アナコンダ「なんせマラソン大会があるんだからな。」

オレはびっくりした。
野球はむしろ短距離走だ。
長距離ではない。

とはいえ、下半身強化、という所においては、マラソンは合理的かつ直接的だ。
やるのも悪くない。

しかし、野球は下半身のスポーツではない。

必要な要素の一つ、というだけであり、下半身だけでは勝てない。
オレとしては、もっとこのチームは技術を磨くべき、と思ってた矢先である。

まぁいい。

出てやろうじゃねーの。

すると、そこへ校長先生が来た。

(久しぶりの登場です)
校長「おい、神坂君。君は野球でこの学校に入ったね?」
オレ「はい!!」
校長「ということは、運動は得意だね?」
オレ「まぁ。」
校長「では、優勝してくれよ。」
オレ「あ、はい!!頑張ります!!」
校長「大会での君の働きは物凄かった。」
オレ「ありがとうございます!!」

この人は何が言いたいの?
禿げ上がった頭が風に光る。

校長「君はスポーツでこの高校に来た、そうだな?」
オレ「はい!」
校長「優勝しなかったら、まずいよな。じゃぁ、よし。優勝できなかったら、君は除名だ。引退だ。良いな?」
オレ「はい?どうして?」
校長「はぁ?分からないのか。君はスポーツが出来て当たり前なのだよ。野球以外でも活躍してくれるようじゃないと、この高校に置いて置けないなぁ。」

初耳。

どうして?

なんかだまされた気分・・・。

まぁ、いっか。

楽勝だろ。

校長はにこやかに微笑み、去っていった。

たらこうだい「神坂、お前、終わったな。この高校には、全国1位のマラソンランナー、池上さんが居るんだぞ。」
神坂「マジで??初耳!!」
たらこうだい「ああ、そうだ。女子だけど。」
神坂「だったら、楽勝だな。」

女子には負けない。
そう思って言うと、たらこうだいは何か言いたげにうつむき、黙った。

すると、その会話を聞いていた、熊がしゃべった。
熊「違う!!池上さんはフルマラソンで2時間25分で走るぞ!!勝てんのか!?」

はぁ!?
2時間25分!
オレのベストは
2時間35分。

勝てないじゃん!!

駄目だ!!
女子にはそれでも負けられない!!

一河「毎年、ぶっちぎりでござるよ。今、3年生でござる。」

3年かよ!!
目上の人って気をつかうから、嫌いなんだよな。

一河「まぁ、良いでござる。走るでござるよ。大変なことになったでござるな。」

あ~あ。
どうしましょう。

剛武朗は長距離は苦手らしい。
まぁ、短距離の男はそんなもんだ。

しかし、彼と対等に走れなくては、池上、とやらには勝てない。

オレは長距離の苦手な剛武朗と、まずは3KMくらいの距離から走った。

さすが1番バッター。
この距離は早いな。

そうして、段々に距離を伸ばすたびに、剛武朗のスピードは反比例していった。
その結果、段々オレが勝つようにもなってきた。

そして、一週間がたった。


オレは、スタートラインに居る。
池上さん、とやらは細身で、背が高い。
オレは男でも低い方だが、池上さんは見た目170はあるだろう。

「パ~ン!!」

走り出した群れの中、池上さんとやらは飛び出していった。
予想ほどではない。
付いていけそうだ。

オレもついていった。

少し遅れて、剛武朗、一河、他の人、という感じだ。
振り向く必要がなくなるくらいまで第二集団を引き離すと、池上さんだけを抜こうとした。

しかし、さすがだ。
速い。

というか、ペースが落ちない。やはり、凄い。

しかし、必死で喰らいついていった。

すると、後ろから思いがけぬ客が走ってきた。
それは、紛れも無く剛武朗だった。

そうか。
オレとの練習で持久力がついたのか。

しかし、お前に負けているひまはない。

とばかりに、全力でペースを上げていく。

池上さんもオレにあわせてあげていった。

すると、ここで坂に差し掛かった。
上り坂だ。
全力で登ろうとしてもがくオレ。
足を思い切り大きく開き、坂道のための走り方で無難に越える池上さん。
そして、後ろからピッチで迫る剛武朗。

この違いはあとで大きく出た。

坂を登り、30KM地点。
ここでもオレと池上さんはぴったりだ。

しかし、剛武朗は付いて来れない。
まぁあたりまえだな。
坂道で疲れたのだろう。

まぁ短距離の男だし。

こんなもんかな、なんて。

そして、40KMからは、並んで走った。
しかし、最後の方で、オレにも疲れが来た。
そして、息も荒く。

疲れは心にも降り注ぐ。
しかし、鞭を打つようにして頑張った。

すると、並走のままゴールが見えてきた。
そして、最後にオレはスパートをしかけた。

しかし、足が言うことを聴かない。
くそ!!
負けるのか!!

ちゃんと走った。
でも、疲れた。

うりゃー

気合で走った。


結局、ゴールはほぼ同着だった。
同着とは言え、所詮は高校の行事。
写真などない。
判定方法がないため、1位はじゃんけんで決まることに決まった。

最初はグー!!










負けた・・・。

こうして、オレは2位で終わった。
池上さんは勝利したのに、悔しそうな顔をした。

校長はオレをどうしたいのだろうか。

除名。。。

そんな暗いワードが頭をよぎる。

どうか・・・。



すると、校長が歩んできた。
校長「良いだろう。十分だ。」

はい!?
1位へのこだわりは!?
まぁいいや。

結果を誉めてくれたのかな??

でも、違った。
校長「池上、来い!!お前は、どうしてだ?プライドはないのか??」

池上さん「いいえ。すごく悔しいです。でも、こんな本気で走ったのも初めて。」

校長「なるほど。」

オレは息も荒いまま、校長に言った。
「いいじゃないですか。」

校長はびっくりした顔をした。
そして、オレを見て、しゃべった。

校長「凄いヤツだな。良いだろう。野球を頑張るといい。」


何が?

凄いヤツ??


まぁいいや!!
マラソンばんざ~い!!


こうして、ハッピーエンドに終わった。
やったー

そして、オレのマラソン大会は終わった。
後に聞いた話だと、校長はとても恐い人で、誰も口答えしないそうだ。

オレは勇気ある行動をしたんだろうな。
そっか。

まぁいいや。
これで野球に打ち込める!!
頑張るぞ!!

風に、ゆらゆらと雲がなびいていた。





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Last updated  2007.03.19 17:29:09
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