当てることに喜びを感じる単なるギャンブラー
以下の記事は 半年前にあるブログに投稿されたものです。示唆に富む内容です。投資をやらない方は わかりにくいかもしれませんが 何故 投資家の8-9割は勝てないのかの本質をついています。これを取り上げた理由は 以前 書きました あのいやな且つ面倒な「リスク管理」の話に落ちつくからです。そしてこれを乗り越えるのは 「リスク管理」を目的としていては おそらく難しいであろうことを 提示できれば と思っています。又 内容は投資ですが 考え方は 投資だけではなく 広く 世の中の事象に当てはまるところに注目して頂ければと 思います。ヒントは事前と事後です。それでは 短稿ですが ドーゾ。 当てることに喜びを感じる単なるギャンブラー 「相場を当てることより、どう市場の動きに対応するかということのほうが重要」について、ここは重要だと思うのでボクなりの考え方を書いてみます。その前に有名人の言葉でも引いてハクをつけてみようかな(笑)。ラリー・ウィリアムズって人(知ってますよね?)がこういってます。「ほとんどのトレーダーは起こると思ったことと現実に起きたこととのギャップを決して認めようとせず,儲けを全く手にすることができない。」(「相場で儲ける法」p.24) 簡単に言うとそういうことなんですよね。「当てる」という行為と「対応する(順応する)」という行為とは別物だってことじゃないですかね。もっとも違うのは時間と自分の位置じゃないでしょうか。「当てる」のは実現していない未来を予言する行為ですが「対応する」のは目の前の現実、あるいは過去の積み上げの最先端にある今現在と言ってもいいかもしれませんが、それを肯定する行為だと思います。 さらに言うと「ポジションを取る」という行為が「当てる」と「対応する」とでは全く逆ですよね。当てようとする人は相場に予断を持って入ってしまう。だから入った後にバイアスがかかって我田引水な思考回路に陥り、現実が見えなくなっちゃう。まぁ当たればそんなリスクを犯していることを忘れてしまいますけれど、そこが問題で、詐欺師や占い師に引っかかる人と同じ心理状態ですよね。信じてちょっとその通りになったらもう現実が見えなくなるんです。「当てる」のつもりが「信じる」になっちゃってる。信じたときに相場が反転しても対応できなくなってる。当たってると特にそうです。それで全部吐き出して終わり。信じるものが救われるとは限らない世界なんで。 対応しようという人は、いま動いている相場を見ながら入るわけですよね。基本は順張りでしょうけれど、底練りや天井圏の乱高下という現実への対応だったら逆張りかもしれない。それは「当てる」と似ているけれども、常に未来を考えるのではなくて今現在を当てようと考えてます。自分がどう思っていようが関係なく相場は好き勝手に動いてるので、常にその場その場でどう行動すればリスクを減らすことになるのかを考えてます。そう考えると「当てる」の連続かもしれないな。超短期で当てる。でも信じない(笑)。「こう行くかもなぁ」じゃなくて「こう行ってるなぁ」くらいの違い。当ててるかどうかを常にチェックしてるような感じ?その繰り返し。小さい当て方の積み重ねだからゾーン売買だったり分割売買だったりピラミッティングだったりするのかも。 当ててやるって思うと一発必中になりがち。「こう行くかもなぁ」という予断が「こう行くはずだ!」になっていく...。結局そこかもなぁ。その妄信が長引いてとんでもないことになっているのが 満玉で当てモノ売買やってる人たちかも。