「雇用なき回復」の意味
Updateロイターから、 米FRB議長、雇用なき回復の可能性を示唆=CNBC2009年 07月 14日 07:08 [ワシントン 13日 ロイター] シェルビー米上院議員(共和党、アラバマ)は13日、景気後退が緩和しても失業率は上昇を続ける可能性があるとの見方をバーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長が示したことを明らかにした。 シェルビー議員はCNBCに対し「身の引き締まるような会談だった」と述べた。 その上で「これは『雇用なき回復になるだろうか』と尋ねたところ、議長はその可能性があると答えた」と話した。 *これのCNBCの原文はこちら、Bernanke Sees Possibility of 'Jobless' Recovery: Shelbyさてここであまり聞かないのだが、「雇用なき回復」とは何か、 こちら、ホイットニー女史の朝のマーケットコメント、米ゴールドマンを「バイ」に引き上げ、バンカメは最も割安=アナリスト 2009年 07月 14日 07:38 [バンガロール 13日 ロイター] 銀行アナリストのメレディス・ホイットニー氏は、ゴールドマン・サックス・グループの投資判断を「バイ」に引き上げた。また、バンク・オブ・アメリカの株価について、有形資産(TBV)の点から見て大手行で最も割安との見方を示した。 同氏はリサーチノートで、国債・社債・地方債といった市場でゴールドマンがカギを握る参加者になるとの見方を示し、こうした市場で一連のデリバ ティブ商品を容易に展開できると指摘。「ゴールドマン株に関するわれわれの比較的強気な見方は、米経済と米金融業界全般に対する弱気のスタンスに深く根差 している」と述べた。 目標株価は186ドル、第2・四半期の1株利益予想は4.65ドルとしている。1株利益のコンセンサス予想は3.48ドル。 ホイットニー氏はまた、CNBCとのインタビューで、銀行業界に関連する法改正が住宅ローン業務に大きなプラスになると指摘するなど、銀行セクターに関して強気の見方を示した。 これでNYは一気に185$上げる、 がこの報道、少しおかしい、CNBCでは、ホイットニー女史は、冒頭、Banks Stronger But Outlook Is Clouded by Jobs: Whitney 13 Jul 2009 | 10:09 AM ET Unemployment is likely to rise to 13 percent or higher and will weighon the economy for several years, countering government efforts tostabilize the banking industry, analyst Meredith Whitney told CNBC.While Whitney raised her short-term outlook for banks, causing stocks to open in positive territory after pointing lower earlier, she said the long-term outlook for the economy remains murky. 今後13%以上に失業率は高まり、数年は回復が難しいと言っているのだ、(その環境でGSは上がると、)又、WSJでは、Meredith Whitney Bullish On Goldman,Sees 2Q Above Views 抜粋、However, Whitney said her bullish view of Goldman is rooted in her overall bearish outlook for the U.S. economy and other U.S. financial companies. While Goldman has made most of its money in the past through a focus on equity markets, Whitney said during the next two years the firm will shift focus to the government debt markets, facilitating new issuance from local, state, federal and sovereign governments as they try to raise money to fill budget gaps.Whitney raised her earnings estimates for Goldman in 2010 to $19.65, compared to the average analyst expectation of $14.44, and for 2011 to $22.10, compared to the average expectation of $16.75.She predicted that sovereign and municipal debt markets will grow more than 20% over the next 18 months, and that the state and local municipal debt market could eventually grow more than 50%.While Whitney predicted U.S. corporate debt will reach about 60% of the levels of the last three years, she said Goldman will get a larger share of that market as well, due to the absence of formerly key players, including Lehman Brothers Holding Inc. (LEH) and Bear Stearns Cos. 要約だが、インタビューでホイットニー女史は確かに、今後のGSを評価している、がそれは、米経済と米金融業界全般に対する弱気のスタンスに深く根差 している、(これはOK、)国や地方の負債が増えるという経済状況の中で、負債(債券)を扱う専門機関が(かつて競争相手だったリーマンやベアスターンが消えて)、今やGS(やJPM)の独断場になりつつあるからだ、ざっくばらんな話、GSの業績と米経済の回復は何の関係もない、不景気になれば国や地方の借金が増え、GSは借金商売(債券発行増)で一儲けできるだけの話、しかもライバルもいなくなったし、(これはとてもNYが上がる理由ではない、)こういう経済環境(失業率Up)/業界環境(GS独断場)の状況コメントを無視して、昨日はGSの株価が上がるところだけをホイットニー女史のコメントとして発表、 結果185$の上昇となる、ということで、上記ホイットニー女史のコメントから、バーナンキが示唆した「雇用なき回復」の意味がわかった、「雇用なき回復」とは、経済は廃(すた)れ、雇用は失われるが、GSだけは回復すると言うこと、それにしても、バーナンキ議長とホイットニー女史、2人ともタイミングよく発言してくれた、おかげで分かりやすかった、追記)GSは先ほど決算発表で、米ゴールドマン・サックスの第2四半期は33%増益 2009年 07月 14日 22:35 おめでとうございます、で、Bloombergから、米司法省がCDS市場を調査 ...July 14, 2009 02:09 EDT 7月14日(ブルームバーグ):米司法省がCDS市場を調査していることが、デリバティブ関連データを提供するマークイットグループ(ロンドン)の情報で13日分かった。同社にはウォール街の大手金融機関が計50%以上出資している。マークイットの広報担当テレサ・チック氏は13日、ブルームバーグの取材に対して電子メールで返答を寄せ、「司法省からCDSと関連市場について調査するとの通知を受けた」と説明。調査内容についてはコメントを控えた。同氏は「当社は司法省に協力し、当社に要求されたあらゆる情報を提供する」と述べた。 (中略)国際スワップデリバティブ協会(ISDA)の推計によると、CDS市場の規模は7年間でほぼ100倍に膨れ上がり、2007年末時点で約62兆ドルに達した。CDS取引が規制対象とならないため、米政府は昨年9月のリーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たん後の資産査定の際に、金融機関同士がどのように関係し合っていたかを判断するのに苦慮した。かつて米4位の投資会社だったリーマンが世界最大規模の破たんに陥ったことで、信用市場は凍結状態となった。オバマ政権は現在、すべての店頭デリバティブ取引を対象に、クリアリングハウスでの決済または当局への登録を義務づけたい考えだ。 (中略) 司法法からの通知の一部をブルームバーグ・ニュースに読み上げてくれた関係者の1人によれば、司法省は今回の調査で、取引量の詳細、エクポージャー(リスク資産の保有状況)、クレジット・スワップの月次価値、その他情報などを司法省に提供するよう要求している。司法省はまた、現在の出資者によるマークイット株式保有状況、持ち株を売却しようとしたかどうかなどの情報も求めている。マークイット出資者にはゴールドマン・サックス、JPモルガン、モルガン・スタンレーなどが含まれている。 さてGSは大丈夫かな?? 相手はクオモ長官だからね、