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Masaki's Blog ~ まさき(マサキ)の日記 ~

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2006年12月23日
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カテゴリ:映画・TV

12月23日(土) 19:00~20:54   日本テレビ系

「Xマスに豪華(秘)絶景の楽園探し壮大な旅体験」


地球で見つけた最高の天国◇

日常では得ることのできない感動や癒やしを求める旅を紹介していました。


どこも素晴らしいところばかりでしたが、なかでも、

女優の羽田美智子さんが訪れたチベットの理想郷『香格里拉(シャングリラ)』


が一番行ってみたいです!   

梅里雪山.jpg 

雲南省とチベット自治区の境にそびえる聖山・梅里雪山


香格里拉 - 観光開発進む「シャングリラ」、雄大な自然風景とチベット族の生活

2002年5月5日に中甸から改名したばかりの香格里拉(シャングリラ)は、ジェームス・ヒルトン(『チップス先生さようなら』の作者でもあるイギリスの作家)の小説「失われた地平線」で描かれた「シャングリラ(桃源郷)」のモデルだと言われている。

この地域の風景が小説の中の記述とほぼ一致することや、中甸を表す古チベット語の意味がシャングリラの意味と同様なことなどがその由来。

昨年末に中国政府より認可が下り、今年5月より正式に香格里拉となった。

日本人観光客は年間で約4000人程度が訪れる。

日本人には、まだまだ未開発の観光地ですね~。でも、行ってみたい。

 

■ジョセフ・ロックとシャングリラ伝説
『シャングリラ』とは、イギリス人作家ジェームス・ヒルトンが1933年に発表した小説『失われた地平線』(残念ながら絶版)の舞台となる架空の地名で、主人公が迷い込んだ「チベットのどこかにある桃源郷」という設定でした。その後、映画化されシャングリラという名は広く知られるようになりました。ところが、2002年5月、雲南省西北部の中甸という街が、シャングリラ(漢字では香格里拉)と改名。架空の地名が正式の地名となってしまいました。

1920~30年代に麗江付近の玉湖村を拠点にして雲南省、四川省を調査したジョセフ・ロックというアメリカ人植物学者がいました。彼は植物学者でしたが、麗江付近に住んでいるナシ族の生活・文化に関しても調査を行い、調査結果 を『ナショナル・ジオグラフィック』誌に発表、ナシ族の象形文字として有名なトンパ文字を英語に訳した『ナシ語-英語百科全書』などを著しました。「ヒルトンは、ロックの著作を参考にしたのだから、小説の舞台は、雲南省西北部だ。」というのが旧中甸政府の言い分です。

■シャンバラと隠れ里伝説
チベットには『シャンバラ』という理想的な仏教国の伝説があります。11世紀、チベットにカーラチャクラという密教経典が伝わりましたが、この経典はシャンバラからインドを通 りチベットに伝わったとされています。シャンバラは伝説上の国なので、地理的には見つかることはないのですが、実際にシャンバラへ行ったり、瞑想の中で訪れたという人の話が伝わっています。ヒルトンは、このシャンバラ伝説も参考にしたのでしょう。言葉の響きも似ていますね。
チベットには、シャンバラとは別に、隠れ里(チベット語でベユルといいます)の伝説が伝えられています。隠れ里は、一個所だけではなく、ヒマラヤ一帯に点在しています。
8世紀、チベットに密教をもたらしたグル・リンポチェ(パドマサムババ)は、チベットやヒマラヤの各地で、土地の神々を調伏し、その土地を守ることを誓わせました。その中で、ある特別 な土地は、隠れ里に指定され、その守護神は、何百年もの間、予言によって約束された高僧や優れた修行者が開くまで、その土地を守ることになったのです。普通 の人々が偶然に隠れ里に迷い込んだ場合、守護神は雪や雹、落石や野生動物などを使って追い返すのだそうです。この隠れ里は、シャンバラと違い、どの辺にあるか分かっています。例えばインドのシッキムは、既に開かれた隠れ里の一つです。
昔、ゴダイゴというグループが歌っていた「ガンダーラ」と言う歌の「そこぉーにゆぅけぇばぁー、どーんな夢もぉー、かぁーなーうとゆうよ♪」という歌詞のように、隠れ里へ行けば通 常よりもずっと早く修行が進み、戦乱の際にはその土地が開き避難民がそこで平和に暮らせる、と言われています。
チベットを東西に流れる大河ヤルンツァンポ河が東の端で屈曲する場所をペマコといいますが、ここにも隠れ里があるとされ、中国の人民解放軍との戦いから逃げてきたチベット人たちが集まりました。しかし、高僧の力が不足していたのか開くことができず、インドへ逃げてきたそうです。
私は、実際にペマコに隠れ里を探しに行ったチベット人からこの話を聞き、関心を持ち始めました。そして1997年、実際にペマコに行く機会に恵まれました。
そこは、深い渓谷とコケ生した深い森の向こうに、雪山がそびえていました。隠れ里には、「乳の河が流れ、さまざまな種類の実が成る木が生えている」そうです。乾燥した高地に住むチベット人にとって、豊富に水が流れ、森林があり、そこで食料を生産することができる場所が隠れ里にふさわしいのだと、実際その土地に行って気が付きました。

■シャングリラを求めて
2001年、私は香格里拉の西北にある聖山・梅里雪山に行きました。梅里雪山は、多くの峰から成る連山で主峰のカワカルポ(6740m)が王、他の峰はそれぞれ、王妃、王子、将軍などに見たてられています。巡礼者は、この連山の聖地を2週間もかけて一周するそうですが、私は時間的に無理だったので、内院とよばれる山麓の聖地を巡礼することにしました。山道を巡礼の人々に何度も追い越されながら歩き、霧深い森林を抜けたとき、忽然と目の前に神々しい雪山が立ちはだかりました。聞けばカワカルポ王のお妃メーツェモという聖なる山。目を谷間に向けると、牧草地が開け、小さな村があります。その日泊まった雨崩村です。
雨崩村からは、屏風のよう立ちはだかった雪山が目の前に見え、その山麓にはコケ生した深い原生林が生い茂っています。静寂な森と白く輝く聖なる山々。この地で、私は、ペマコの隠れ里の情景を思い出しました。土地の発する何かが似ている。この聖地こそ私が探していたシャングリラ=隠れ里なのかも知れません。

執筆●飯田泰也氏 (いいだひろや)
チベット研究家。わかりやすい語り口と豊富な知識、流暢なチベット語を駆使しテレビ取材などの通訳、コーディネーター、ガイドとしても活躍中。現在は主に西チベットの考古学遺跡を調査研究している。
 
 

 






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Last updated  2006年12月23日 21時04分17秒
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