カテゴリ:新米社長の苦悶の日々
昨日から、新しい職人さんが来ている。
といっても、鮭の会社にある機械は使った経験のない人なので、ある意味新人さん。御歳40独身の御仁なのだが、立派なおひげをはやしておられるので、面接の時のぱっと見は「え、うそ」って感じw。作業着として綿シャツにジーンズというスタイルを見て「ま、それなり?」と認識を改めたけど、密かに心中では「殿下」と名づけさせて頂いたw。 夏場の数ヶ月来てもらった職人さんは、全くといっていいほど使い物にならなかった。同じ印刷屋といっても、正直、その会社・機械によって、対象物はかなり異なるので、A社で培った技術が即刻B社で活かされるというわけでもない。まして、「それなり」の気構えしかない職人さんの場合、自分から新しい職場に適応しようとする努力や工夫に欠けていることが多い。夏場の職人さんもそういうタイプの人だった。自分の技術で補えない不備であることが目に見えていても、機械に他の職人のくせがついているとか、こういう仕事はこれぐらいの上がりでええねん とかぬかしやがる。そして、挙句の果てに金にならないどころか弁償ものの失敗をしても、済みませんでしたの一言もないのだ。 本来は熟練工の募集だったのだけれど、タイミングが悪かったのか、応募者は今回殿下一人だった。一応の印刷経験者とは言え、履歴書をよくよくみれば毎年のように転職を繰り返している。根は真面目そうなのだが、ちょっとクセのあるタイプというか、動作より先に理屈が口を出る感じの人みたいだな。研究熱心と履歴書の自分の性格を評する欄への書き込みのとおり、わからないことは聞くというスタンスはとっているのだが、印刷技術を窮めんがための探究心からくるものというよりは、ただ単に、自己満足の部分での、博識であることへのこだわりとして、浅く広くの知識量を増やしたいがための質問好きの人って印象だった。 取りあえず、2日が過ぎて、「やっぱりやめます」という言葉はでていないので(既に定期も購入済みだった)、その研究熱心さを、ぜひとも鮭の会社の仕事をこなすためのノウハウ修得に向けてもらいたいと思う。頑張れ殿下! いい職人になかなかめぐり合えないじれったさに加えて、間もなく入社後1年になろうかという営業マンのヌルさも、正直頭の痛い問題である。まあね、鮭の会社の場合、従業員が最小限の人数なので、事務方も営業も複数の仕事を掛け持ちしているのが現状で、彼が自分の思う営業活動が出来にくいというのは確かなんだけれど、やっぱり努力してないなあ と思う。 鮭が代表者になったとき、入社して半年余りが過ぎていますので、貴方なりの営業プランを立てて報告してください と「宿題」をだしたのだけれど、未だに報告ないもんね(>_<) 正直ノルマはないんだけれど、一応、賞与は、売り上げから出しますということになっている。今のままだと、彼の本来の年末の賞与は限りなくゼロに近い。 以前、職人採用にあたって、パートを雇うか常勤を雇うかという話を、営業と工場長を交えてしたことがあったのだけれど、自分が営業に出るためには、常勤者を雇って、今自分がしている工場の中での作業の手伝いなどを、減らさないと無理 というのが彼の意見だった。 現状として、工務や納品などの作業もあるので、丸1日を外回りに費やせることがないから、営業活動のできる時間が限られてくるのは事実。けど、それを言ったその口で、毎日外に出ても、特に飛び込みで仕事が取れることは無い って言うのな。でもって、彼が自分から電話で営業かけてたのって、入社後2ヶ月ほどだけなのな。 なんでだろ~う♪ 営業範囲を自分で決め込むって、営業としてどうなの? せめて疎遠になってしまった固定客を再発掘してやる くらいの姿勢でもあればいいけど、1日のうちで所要時間2時間ほどの納品があるというだけで、その日は営業に出ない日 って決め込むのはやっぱり納得できないんだよね。工場の中を行ったりきたりして、ちょこちょこ職人の段取りを手伝ったり、検品を手伝ったりと、ほとんど1日を工場で過ごしてることもある。で、工場が定時で仕事を終えると、それが5時台であろうが、基本的に彼も仕事を終わる。 そんな時鮭の頭は、本人的には、自分の営業としての貢献度を自覚した上でのことなんだろうか? とハテナマークで一杯になる。確かに、現場の段取り手伝いや検品は、やる人間がいるといないでは、現場の仕事のはかどりがちがう。職人が楽できる分、現場の売り上げは上がる。それもあるから、鮭としても、本人の自覚に期待するしかない という感じで、トップとしてそのヌルさを許してしまっている部分がある。イカンよね。 けれど、得意先の若手の営業マンが、仕事の決まる決まらないに関わらず、毎日のように鮭に見積もりを依頼してくるのを目の当たりにしてみると、やっぱり、営業は動いてナンボやんか! と思う。 明日あたり計画報告をもう一度促そう。 遅くまで残ることがイコール仕事をしていることだとは思わないが、電話であれ、固定客回りであれ、少なくとも1日数件は、営業としての顔で仕事をしてもらわなくちゃである。 まあね、かくいう鮭も、未だに社長の顔してないんだけどさ(苦笑い) でも、来月、先を見越して事業融資を受ける予定なので、書類にハンコついたら即刻、8桁の数字の保証人なんだよね。CMの竹之内君じゃないけど、顔色真っ青になったりしてw それにしても阪神、あっさりストレート負けだったわ。 リーグ優勝のセールには、鮭も大阪のオバハンとして勿論行ったんだけど、その時、両手一杯に紙袋を下げた母娘連れの「もう、これ以上持たれへんなあ」「うん。まだ欲しいもんあるけど・・・」「そうや、どうせ日本一セールするんやさかい、その時又来たらええねん」「それもそうやな」という会話を、すぐ横で、パジャマのバーゲンワゴンひっかきまわしながら聞いてたんやけど、 日本一セールは夢に終わっちゃったねえ(^^ゞ ご声援有難うセールでも、割引率や商品は変わらんのやろか? けど、関西は阪神優勝に便乗する商品や商売が数知れずあるから、特に「日本一」の文字が入った商品を見切り発車で製造したところなんかは、結構な損益やろうね。ま、関西人やったら日本一の文字の横に「今度こそ」とかってシールぐらい貼って、叩き売りでもええから売ってしまえーーー! ぐらいのことは言うかもねw ロッテファンの皆さん、永らくお待ちになった至福の時、心ゆくまでご堪能あれ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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