鮭太朗のつぶやき

先週の後半、印刷したファイルのホッチキス加工の内職マシンと化していた際、そういえば、昔、Ｍさんとこの仕事でようこれやってましたよね～　と、以前よく仕事を頂戴していた会社の社長の話がでていました。実は今回の仕事自体は、そのＭ社長から紹介して頂いた仕入先さんからのもので、年に何回かは鮭の会社が逆に頂くお仕事の一つ。

週末に、出来上がった先発納品分を仕入れ先の社長が取りにみえたのですが、
偶然にも、その方の口から、Ｍ社長の名前がでました。Ｍ社長の話しってはる？　と。　事情を知らない鮭は、作業しながら会長と、最近Ｍ社長どうしてはるんかなあって話してたんですよ～　と近況を教えてもらおうと声をかけると、突然亡くなったのだと教えられました。

Ｍ社長の会社との取引は、ここ数年こそ疎遠になったものの、鮭が入社した昭和の終わり頃は頻繁で、鮭もしょっちゅう原稿を取りに事務所にうかがったりしていたんです。最後に仕事を頂戴した数年前も、身体は細いけれどバリバリ仕事をしておられる方でした。息子さんが３人いらして、当時はまだ皆が学生さんで、教育資金が大変だ　とぼやいておられましたが、けど、数年したらみんな成人しはるし、お勤めしはりだしたら社長、左うちわですやんかｗ　などと冗談半分、跡継ぎさんがたくさんいて羨ましいなあ　という思いをこめて笑い話をしていました。

内職をしながら会長と話していた内容も、もう３人とも成人しはったんですかねえ　みたいなことでした。というのも、一度、鮭の会社の慰安旅行でＭ社長のお郷に行ったことがあって、その時、末の息子さんとＭ社長もご一緒した経緯があって、小学６年生だったことを覚えていたので、そのあたりのことを懐かしく話していたのです。

ただ、先にも書いた様に、ここ数年は、Ｍ社長のお仕事が、かなりの部分でデジタル化されたことで、鮭の会社の出る幕がなくなってしまったことがあって、すっかり疎遠になっていたのです。そんなもので、急逝されたということを伺ってびっくりしました。葬儀についての案内ももらわなかったし、お仲間うちにＭ社長と密なつながりがある方を、今回のお仕事の依頼主以外知らないこともあって、ひと月以上前なのだという話に、さらに「何で知らせがなかったんかなあ」となりました。

仕入先の社長が帰られたあと、鮭の会社の先々代の社長の葬儀の際にお参りして頂いているので、遅ればせながらでも、せめてお供えを持ってお参りに伺わせてもらおうということになり、教えてくださったその社長に、Ｍ社長のご自宅の住所を教えてくださるようお願いしたのですが、返ってきたのは「そっとしておいてあげてください」という返事でした。

その一言で、事情がわかりました。
少しだけ聞かせてくださったお話によると、取引のあった仕入先には一切迷惑がかからないよう、きちんと整理を終えられていたということでした。仕入先のその社長は、Ｍ社長が亡くなる１週間前に会っていらしたそうで、冗談めいた口調で「仕事が上手くいってない」ということを聞かされたそうです。

２年前に会長の自宅ビルで命を絶たれた得意先の社長も、同じように、会社の窮状を口にすることはあっても、決してそれが深刻な口調でなく、聞かされる側も心底深刻な気持ちになることがありませんでした。

お二方とも、生真面目な方でした。
自己破産なり何なり、きっと他にも方法はあったはずなのに･･･
今回も正直「なんで？　社長、なんで？」　という気持ちしか浮かびませんでした。亡くなってしまわれた今となっては、ご冥福をお祈りするのみですが、それにしても、鮭のことも可愛がって下さった、社長としては先輩でもあるＭ社長の最後を思うと、本当に悔しいです。


さて、気をとりなおして。

今日は、音楽三昧の１日でした。
まず、午後一番にスー様＆トッキーさんの特別リハが先生のお家でありました。今度の発表会は全部で１６名が出演するのですが、お二人ともお忙しい中、我々生徒のために時間を作ってくださり、今日と２３日の二日に分けて、個人リハをやって下さるのです。もうね、ほんま、至福～って感じでした。レッスン室の外で順番待ちしている時に漏れ聴こえてくる音にさえうっとりしていたのですが、真横で鮭のために（鮭の番の時は鮭のために吹いてくださってたんです！　って何をいきおいこんでんだｗ）演奏してくださるのに、ひたすら感激してました。

ニューヨークの想いのソロ（今日のレッスンではテナーではなくソプラノサックスでの演奏でした）なんか、歌いらんからそのまま吹いててーーって感じｗ　二人ともお若いので、やり取りもテンポが良く、笑いにつつまれた和やかなリハーサル（兼レッスン）でした。

ニューヨークの想いの時など、始めましょうという時になってトッキーさんが「雨のニューヨー～ク♪」と歌いだされ、事情がわかって爆笑しました。
それって、ビリーが歌う原曲の１節「I'm　in　ａ　NewYork　」ってところがどう聞いても「雨のニューヨーク」に聞こえるってことからだったのですが、
確かにそういわれるとそうなので、歌いながら思わず頭の中は「雨のーー」になっちゃって、他の歌詞が何回も飛んでしまいましたｗ

リハの後は、ミナミのカラオケボックスでゴズペルの練習。
こちらは、クリスマスに、先生のお仕事のお手伝いをする際のメンバーの顔あわせと音とりが２時間ほど、その後はクィーンズメンバーの自主練習で２時間ほど、鮭の作った曲の演習を中心に数曲練習しました。本番まであと２週間なので、お尻には火がついていますｗ

そしてそれを終えて、８時からは、スー様がバックを務める、藤村麻紀さんという方のライブに行きました。この方は、先日鮭たちが出場した、天保山のゴスペルコンテストの審査員をしてくださっていた方です。ゴスペルの場合は、結構声にうねりみたいなのを加えたりもするのですが、今日はジャズだったので、コンテストのラストに皆で歌う、ハッピディのときに聴いた時の印象とは違う歌が聴けました。細身ですが、なかなかにパワフルでした。アンコール前の、最後にやった曲は何拍子なんだろ。カウントできなかった(T_T)

カウントといえば、鮭の作った曲というのは、基本的に鮭のグルーブ感でメロディとかフレーズとかつけてるんですが、アレンジしたコーラスのリズムの取り方が、必ずしもクワイヤにとって心地の良いものではないことが判明して、お互いにちょっととまどってしまいました。それこそ１６分休符よりも短いかも　なスキマのありなしのことなんですけれどね。作者である鮭の体の中には当たり前にあるそれは、譜面には無いものみたいなブランクで、言われてみりゃ、確かにそれをコーラスに要求しても、揃えることは至難やなあ　と、改めて、アレンジの難しさを痛感しました。ま、所詮素人さんですからねｗ
メンバーのみんなふがいない鮭を許して！

明日は母の検査日。午前中仕事を休ませてもらって、付き添いしてきます。