カテゴリ:親子鮭
日曜日の鮭は、正直グウタラです。
大抵は、土曜の晩に夜更かしした流れで、どうしてもの用事がなければ、10時前に起きることはほとんどありません。 今日は、父鮭の見舞いに、母方の叔母が来てくれるということで、昨日も来てくれていた父方の叔母(鮭はこの叔母に瓜二つといわれていますw)も誘って、叔母二人と姪っ子鮭の3人で、見舞いの後ご飯を食べようという話になっていました。 父鮭が入院してからの鮭の日曜のスケジュールは、昼過ぎに家を出て実家に寄り、仏さんの世話と部屋の空気の入れ替え、メダカのえさやりといった、こまごまとした用事を済ませ、父鮭からの頼まれものを抱えて病院に行きます。 父鮭が入院している病院は、平日と土曜の午前中、つまりは外来の診察のある日は、10人ほど乗れる送迎のワゴンカーが、二つのルートを無料で巡回してくれています。ひとつはJRの駅が始発になっているルートです。そしてもう一つが、鮭の実家地区のルートです。鮭の実家は、築30年を超える、府営の中規模の団地(17棟あります)で、高齢者の割合がかなり高いため、病院にとっての「お客様」が沢山います。ですので、2つのうちの1つのルートは、団地と病院を結ぶものになっているのです。 いつも世話になっている父方の叔母が来てくれる時は、JR駅からのルートを利用してもらうのですが、週半ばに一日、平日行けない鮭の代わりに仏壇の世話をお願いする日は、病院を拠点に、JR駅→病院→実家→病院→JR駅 という具合に、ある意味遠回りではあるけれど、無料だから許せるもんね~ な、送迎車をフル活用して貰っています。でも、鮭が行く日曜は、送迎車は運休。 実家に寄らない平日は、実家行きのバスルートとは違う、JRの最寄り駅まで電車に乗り、そこから10分弱歩いて病院に行くので、電車の往復運賃だけで済むのですが、実家に立ち寄る時はバス路線上のJR駅からA社のバス→実家→病院最寄のバス停までB社のバスという行き方になるため、毎回電車賃とバス代で¥1080かかります。結構な額でしょ? 回数かさむと痛いんだよね。 で、今日は、母方の叔母が車で来院するのがわかっていたので、食事の後、帰りに鮭を実家にほりこんでもらうよう頼もうと思っていたのです。そしたらJR駅から歩きでいけるからバス代は帰りの実家~JR駅間の¥250だけでいいので、ちょっとお得 と思っていたのですが、8時過ぎに父鮭からかかってきた、日曜の鮭の惰眠を妨げる電話のコール音とともに、¥250節約計画はパアになってしまいました。 起きぬけのだみ声で返答する鮭に父鮭は 「鮭、悪いけど家寄ってズボン持ってきて欲しいねん」とのたまいました。 叔母から電話で父鮭の手元にスラックスとズボン届けた旨聞いていた鮭は首をひねりました。 「え、なんで? 一昨日おばちゃんが持っていってくれたんやろ?」の質問に返ってきた答えは 「ん? あれな。 あかんかってん・・・」という、否定プラス、音にはなってないけど、その間から察するに漏らされたのであろう小さなため息でした。 前回の日記で、父鮭がスラックスとベルトを持ってきて と鮭~叔母に頼んだということを書いたのを覚えてくださっていますでしょうか。父鮭の頼みに、鮭同様腹の中では「何考えとんじゃ、このおっさん」だった(笑)叔母は、ここ数日の暑さに気をきかせて、回転ハンガーにかかったものの中から、夏物のスラックスを選んで病院に持っていってくれたのですが、自分的には「6キロも痩せたんだから、以前のズボンも楽々履けるさ~」で受け取ったそのスラックスは、哀しいかな、母鮭の葬儀の折の轍をキッチリ踏んで、チャックがあがらない状態だったらしいのです(>_<) そこで又、鮭がカチンと来て押し問答です。 「そやから、何でそんなちゃんとしたズボンが要るんよ!」 「いや、散歩したりやな・・・」 「どこまで散歩すんねんな」 「いや、病院の周りやけど・・・」 「川っぺりのあぜ道やんか! そんな道やったらスポーツウエアで充分やんか」 「散歩だけちごて、コンビニも行くし・・・」 「徒歩1分かからへんやんか、コンビニまで! 来週にでも退院かもしれへんのに、何でそんな要らん荷物増やさなあかんねんな!」 あと2時間は寝るつもりだった鮭は、安眠を妨害された怒りも手伝ってキレ気味w これ以上の反論は逆効果と思ったのか、父鮭はとっておきの決めセリフを放ちました 「そんなん言わんと持ってきてえなぁ」 このセリフ、手術を終えた父鮭を見守りながらも、付き添いは許されないかもな完全看護の病院だから、取りあえず家に帰ろうと思っていた親族に、麻酔も覚めやらぬ朦朧とした状態で「寂しいから誰か泊まって行って」と漏らした父鮭に、「兄貴、ここは完全看護やから、親族のもんでも泊ったらかえって迷惑になるんや」とこたえた叔父の一言に対してオウム返しに言った「そんなん言わんと誰か泊まってえなぁ」の流れを汲む、父鮭の甘え倒し大作戦のキーワードなんですよねw それに対になるこちら側のセリフは「もう、しゃあないやっちゃなあ(苦笑)」ですw 今日の鮭も結局折れました。 ので、急遽、先に実家コースにルート変更です。電話を切ったあと、洗濯だけして家を出ました。 叔母たちには、約束の時間より少し遅れて到着します のメールを入れ、30分ほど遅刻して病院に着きました。病室のある階に着くと、正面の歓談フロア(とても広くて明るく、眺めもいいのですよ。あれは病人さんにとってはいい環境だなあ)で、父鮭と叔母二人が談笑していました。 父鮭はご機嫌な様子で笑っていました。 鮭がツカツカと寄って行ってぶっきらぼうに「これえでええんかいな」と、電話で言われたズボンの入った袋を差し出すと、すんませんなあ といって受け取り、中を確認していました。このズボンは、つい最近まで穿いていてクリーニングに出したばかりなので、確実に穿けると踏んだしろもの。ようやく「普通のズボン」を入手してご満悦のようでした。 暫く話をしていると、父方の叔母が、休み無くしゃべり続ける父鮭に向かって絶妙の間で 「あんた、口ひっついてるんちゃうか?」と言いました。 鮭はその瞬間、ひーんという悲鳴をあげて、身体を前のめりに二つに折りました。 叔母がズボンを持って病院に行ってくれた日の事 病室に着くなり父鮭は叔母に 「あんな、面白い話あんねん」と耳打ちするように言ったそうです。 叔母が「何やの?」と聞くと、父鮭は自らの新ネタを語りだしたそうです。 以下、ほぼ忠実な再現ドラマw 「ワシな、こないだから、唇がピリピリ割れて痛かってん。晩に微熱出たりしとったしな。熱の華やないけど、がさがさしとったんや。ほいでな、下の売店でリップクリーム買うてきて塗っててん。けどな、二日ほど塗ったんやけど、いっこも良うなれへんでな、何でかなあ~思てよう見たら、それな、リップスティック違て、スティック糊やってん。・・・そやけどあれやんな、だれも病院の売店に糊置いてるとは思わんやんなぁ。ワシ、メガネかけんと行ったし、大きく『スティック』って書いてあるから、てっきりリップスティックやと思て買うて二日も塗ってしもたがなw」 叔母が噴出したのは言うまでもありません。 その報告を携帯で、買い物中のスーパーの店内で聞いた鮭は、強烈な既視感を感じながら、反射的にカゴを置いて座り込みそうになりました。つい最近も電話片手に座り込みそうになったことあるで と思いながらw 今日の叔母の「あんた、口ひっついてるんちゃうか」発言は、明らかにそれを揶揄したもので、事情を知らない母方の叔母に事の次第を話して、3人で改めて腹抱えて笑いましたヽ(^o^)丿 明るい陽射しいっぱいの面会フロアが、更に明るくなったように思えました。 父鮭も傍らで、にこにこ笑っていました。 それにしても、父鮭の天然ぶりは、他の親族の追随を許さない、神業的領域にあるような気がするのは鮭だけでしょうか(大爆笑) 肝心の治療の方は、抗がん剤投与が始まっている様子です。が、父鮭曰く、新しい薬のみ始めてるけど、いっこも変わらんで なもののようで、ひょっとすると準備段階の様子見的な薬なのかなあと思ったりもします。抗がん剤って、誰に聞いても、副作用がキツイって答えが返ってくるみたいなイメージが強いですものね。でも、眉毛には白いものが増えたものの、不思議と髪は以前より黒くなってるみたいな気がしたのでそう言うと、まんざらでもない様子でしたw 先生は、この薬の様子見て、調子良かった退院しましょか と言ってくださったらしいのですが、叔母に小芝居を頼むまでもなく自分で「家帰っても1人で難儀でっさかいに、できるんやったらちょっとゆっくりさしてもらえしませんやろか」と先生に泣き落としをかけたらしいw はてさて、父鮭の退院はいつになるのかw 予想が当たった方には何かさしあげましょうかね。父鮭の生写真とか(●^o^●) ともあれ、順調です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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