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よくキャバクラの前とかに綺麗な社交さんがズラリと並んだ看板を見かけるよね。
あれに出る事ってかなり社交さん達にとって誇りでもあるんだけど、当然そこにドラマが生まれたりもする。 今日はそんな看板を巡る物語を。 あたしはなぎさ。 高校在学中からキャバクラで働きだし(本当は駄目?笑)、この街を二分するグループの系列店で早五件目。 この世界の事を右も左も判らない新人時代から、持ち前の負けん気でこの店ではたまにベスト3に顔を出せる様になってきた。 実はあたしには夢がある。 それは看板でセンターを取ること。 前の店でも看板に出る事は出たが後列の端の方。 やはり、そこで働く者にとって前列センターは誇りであり憧れ。 聞いた話ではセンター欲しさに店長や部長、オーナーと寝る子もいる位。 過熱する看板のセンター争いに店側も色々考えて、円形に社交さんを配置したり、トップ級三人を中央に三角に配して、他の子を後ろに半円に並べたり。 そんな中、うちの店でも新しい看板を作る事が決まった。 まだ店長はどんな感じの看板にするか教えてくれないが、今回は大ベテランのNさんはストレスからか長期休暇中だし、憧れのIさんは撮影の日に久々彼氏とお泊まり旅行で以前の写真を使うみたいだから、あたしにもチャンスあり! ライバルはあたしの嫌いなMやY。 そして待ちに待った新しい看板がやってきた。 惜しい、あたしは前列センターのすぐ隣。 そしてセンターはと見ると・・・ ?! そこに腕組みをする店長が(@_@) 店長なりに遺恨を残さぬ様に考えた結果なのだろうけど・・・ この看板をあの会長が許すだろうか? 翌日。 店から新しい看板と店長が消えた。 看板は三階の倉庫で見かけたとボーイが言ってたけど・・・ 店長が何処へ消えたかは誰も知らない。 あたしはなぎさ、看板の女。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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