元・占い師　ルビー

☆皆さん、今晩は。如何お過ごしでしょうか。

　ここ最近、自暴自棄(じぼうじき)になって見ず知らずの人を
いきなり殺す事件が続きました。

　新幹線の事件、今回の交番と小学校での事件、いずれも初対面の人を
殺(あや)めてしまっています。

　本来、私たちは路傍(ろぼう)の人に対して恨みや憎しみなど
抱(いだ)かないはずなのに、こういう凶悪犯罪が続くことに
将来への不安を感じます。

　統計では、殺人事件の被害者は、加害者の血族あるいは姻族
といった身内である場合が55%だそうです。

　その理由は、よその人であれば遠慮から言わないでおくことを、
身内であることの遠慮なさから、つい失礼なことを言ってしまう
からでしょうね。

　例えば、無職である人間に対して、家族が
「おい、お前いつまで働かずにぶらぶらしているんだ。
仕事を探して、きちんと働け。」

など(よその人であれば言わない言葉を)言ってしまい、その言葉に
逆上して刃物で刺したり殴ったりして、事件になることが
多いようです。

　また、よその人が被害者になる場合は、お金の為の保険金殺人
だったり、怨恨からくるもの、別れ話のもつれなど、
犯罪の動機は、お金と恨み、縁切りなどでしょうかね。

　身代金を目的とした誘拐なども戦後に増えてきた犯罪のようです。
(時代劇でも誘拐はありますが、近年ほど複雑な手口ではなかった
ようです。)

　昔の殺人は、「お金に困ってしまった。」
「相手と別れたい。」「相手から失礼なことを言われた」

　など、加害者には理由があったと思います。
　もちろん、それは屁理屈であり、殺人は人間が犯しては
いけないことのひとつです。

　最近は、過去において何の接点も無い相手、出会ったばかりの相手
に凶器を振り回すような事件が増えてきたように思います。

　それは冒頭でも述べたように、自暴自棄が原因ではないでしょうか。

　「自分が不幸な人間のような気がする。」
　「運が悪い事ばかりが続く。」
　「働きたくない。」
　「人を殺せば刑務所で　ご飯を食べさせてもらえる。」
　「世の中の煩(わずら)わしい事から逃げたい。」
　「殺人をすれば死刑になって、悩みから解放される。」

　などなど、なぜ行(ゆ)きずりの人を殺(あや)めたのか、という質問
に対して犯人はそのように答えていることが多いですよね。

　これらの愚かな行為を見て、私が残念に思うことは、

◎この人たちも赤ちゃんとなって生まれてきたときは親を喜ばせて、
　親から愛情を注がれた時期もあったはずなのに、ということです。

　特に、20歳そこそこの犯人を見ると、ご両親はもちろん祖父母も
生きていらっしゃるだろうと思い、本当に親不孝なことをしたものだ、
と悲しく思います。

　人間は相手を刺すという愚行(ぐこう)はしなくても、相手に暴言を
吐いたり、陰(かげ)で相手を非難したり、どうしても人を憎んだり、
世の中を恨んだりする要素を自分の中に持っているのかもしれません。

　職場で上司に対して腹が立ったり、理不尽な思いをしたり、
怒りの感情が湧き上がることもあるでしょう。

　そんな時は、あなたを育ててくれた親御さんや祖父母の
かたたちの顔を思い出して、自棄(やけ)を起こさずに
蛮行を踏(ふ)み止(とど)まって下さい。

　そして、あなたは赤ちゃんのときに、おむつを交換してもらったり、
母乳(や粉ミルク)を飲ませてもらったり、沢山の人たちの善意や優しさの
お蔭で、ここまで育ってきたことに思い至って下さいね。

　文責　元・占い師　ルビー　

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