元・占い師　ルビー

☆皆さん、今晩は。如何お暮らしでしょうか。

　さて、最近は特に事件が多発していますね。本当に残念で悲しい事です。

　人間はつらい事があると前途を悲観し易いですよね。人生に絶望してしまうこともあるでしょう。

　自分を責めてしまう性格の人、つまり内罰型の人は自(みずか)ら死を選んでしまったり、自分の不運は他者(自分以外の人間)のせいだと思う人、つまり外罰型の人は相手に対して言葉で攻撃したり、暴力を振るったり、最悪の場合は相手を殺したりすることもありますよね。

　なぜこういう事件が起きるのでしょうか。私は精神科医でもないし心理学者でもないので、こういった推理はおこがましいのですが、根底には気の弱さや迷いがあるのでしょうね。

　自死を選んだ人も、自棄(やけ)を起こして人を傷つけたり殺したりした人も、追い詰められた行き場の無い気持ちを味わったのでしょう。

　「もう先が無い」という切迫した気持ちになる前に、心の余裕を持ってほしいです。

　直近では40代の男性が会社を解雇になったことで自暴自棄になり、会社に乗り込んで従業員の女性を殺(あや)めてしまった事件がありましたよね。

　私はその男性の解雇に至る経緯(いきさつ)の詳細を知らないですが、

　自分が真面目に勤務しているのに不当に解雇されたと思うのであれば弁護士を介して会社に掛け合ってもらう方法もあるし、「自分のように真面目に働いている人間を解雇するような会社であれば、その程度の会社とは縁が切れて自分の為に良かったのだ。」と思って諦(あきら)めるのもひとつの方法だったと思います。

　もしも解雇されても仕方ない理由に自分でも心当たりがあるのであれば、逆恨みや八つ当たりは言語道断です。

　40代の男性であれば依願退職ではなく解雇という結果にどうしても我慢ができなかったのだと推察できますが、不当な解雇だったにせよ、上司や大勢の同僚たちの目から見て正当な解雇だったにせよ、軽率な行動は取らないで冷静になってほしかったです。

　殺された女性の従業員やそのご家族が一番の被害者ですが、加害者の親御さんがご健在であれば親御さんもお気の毒です。

　大局から俯瞰した場合は、世の中の再就職の難しさや経済的な貧しさが遠因としてあるのでしょうね。

　仮説ですが、この加害者に一生遊んで暮らせるだけのお金があれば、勤務先を解雇されたところで、心に余裕があったことでしょう。そして犯罪者にもならずに済んだことでしょう。

　もちろん人を追い詰めるのはお金だけではないでしょうね。今ある地位や立場を失いたくないという執着も人間を苦しめるのでしょう。

　人間はどこかで何かを選び、別の何かを手放して生きているのではないでしょうかね。

　しかしながら自分の意思で手放したのではなくて、他者の意思によって縁が切れた場合は悲しみや怒りにつながり易いですよね。

　女性に振られて復縁を迫ったけれど、女性から再度に渡って断られたので、腹が立って女性を殺してしまった男性も、自分を馘首(かくしゅ)にした会社に乗り込み暴挙に出るのも、動機は似ていますよね。

　自分を振った異性、あるいは自分を断った勤務先に対して、当人は執着があり、だからこそ侮辱(ぶじょく)されたと怒りに体が震(ふる)えたのでしょう。

　自分を卑下(ひげ)したり劣等感に苛(さいな)まれたりしないで、やせ我慢や負け惜しみの気持ちがあったとしても、

　「僕みたいにいい男を振るなんて、彼女は男を見る目が無いねぇ」とか、「俺を首にするような会社だったことに気がついて良かったよ。こんな会社に定年退職まで働いたら馬鹿を見るところだったよ。」と笑い飛ばせる元気があれば良かったです。

　たとえ強がりであっても、執着の対象であった異性や職場から縁を切られた場合は、冷静になってほしいです。

　怒りからは破壊しか生まれないです。

　文責　ルビー

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