親は針、子どもは糸
読者の皆さんは、家族とお暮らしの人も、独り住まいの人もいらっしゃるでしょうね。そこで今夜は、家族の縦糸である「親と子」について考えてみます。 私が高校生の頃に読んだ、今は亡き北海道の作家、三浦綾子さんの随筆に、「親は針、子どもは糸。針(親)が進む方向に糸(子ども)は進みますからね」と、三浦さんが師と仰(あお)ぐ人から諭(さと)されたという実体験が書かれていました。 彼女(三浦綾子さん)は、ご結婚されたものの、子宝には恵まれることなく、この世を全(まっと)うされたかたでした。文面から、「親は針、子どもは糸」という言葉をおっしゃったのは、プロテスタントの牧師さんだったと、私は記憶しています。彼女は、プロテスタントでしたからね。 私は、小学生の頃に、三浦綾子さんの文学に巡り合い、さまざまな教訓を得てきました。私自身は、信仰の道に入ることなく、今日(こんにち)まできました。 しかしながら、彼女の言葉は、いつも心の中にあります。 占い師をしていると、「そろそろ、子どもがほしいので結婚しようかと思います。私の結婚運は、どうなっていますか」と私に尋ねるお客様がいらっしゃいます。 私は、母親になることは、厳しい覚悟が要ると思っています。私自身、欠点が多い人間であり、人格者ではないですが、将来は母親になることを頭に入れて生きてきました。 従って、善因善果(ぜんいんぜんか)については、子どもの頃から考えてきました。 母親になるためには、心身共に自分を厳しく律して生きていかなければなりませんし、独身主義を標榜(ひょうぼう)する女友達などを見ると、気楽で羨ましい感じもしました。 私の場合、18歳くらいから生理痛が始まり、七転八倒(しちてんばっとう)の激しい痛みでした。しかし、初潮を迎えてから出産と授乳を終えるまでは、生理痛を緩和(かんわ)する薬を飲まないで我慢していました。将来の子どもの出産や授乳の影響を考えての配慮でした。 また友情においても、相手の為を思う「良かれ。」の忠告以外は、なるべく悪口を目的とする会話は避けるように努力はしてきたつもりです。 私のブログを読んで下さっているかたにも強く主張したいです。母親になることは、将来の妊娠とか出産のために、安易に風邪薬や生理の痛み止めの薬を服用してはいけないです。胎児への影響を考えて下さいね。 また品行面でも、新婚初夜まで純潔を守るのは、ご主人に対する誠意でもあり、子どもに迫力がある教育ができる母親になるためにも、自分の身は、大切にして下さい。 母親自身が、結婚前に、ふしだらな男性遍歴があるのに、自分の娘には、まともな教育をしようというのは、土台無理があります。その言葉の意味が、冒頭に掲(かか)げた「親は針。子どもは糸」でしょうね。 母親が針であれば、針が進んでいくあとを糸(子ども)も進むでしょう。 また、私は声を大にして男性たちにも申し上げたいですね。 男のかたが、結婚する意志(いし=成し遂げようとする心)も無いのに、安易に女性と性的な関係を持ったりしていれば、将来、あなたのお嬢さん、あるいは女の孫は、あなたと似たような男性と関わっていくでしょうね。それが、悪因悪果(あくいんあっか)です。 実は、母は23歳で子どもを産み終え、私は25歳で子どもを生み終えています。 従って、人格的にも未熟であり、わが子への躾(しつけ)も叱るばかりの覇気満々(はきまんまん)だったと思います。その、若さ(青さ)からくる余裕の無さを、私は少し反省しています。 私は占い師として、沢山のかたたちから相談を受けますが、母胎(ぼたい=母親の胎内)の面では、戸籍年齢が若いうちに産むことを勧めます。 初産(ういざん)は23歳までに済ませるのが理想らしいです。できれば遅くても25歳までには初産を済ませるように勧めます。しかし、この点は、それぞれのご事情もおありでしょうからね。 世の中には、高齢出産のかたも大勢いらっしゃると思います。若い母体(ぼたい=母親の体)ではないので、出産のご苦労はあると思いますが、人生の年輪を重ねた分だけ、若い母親より、精神的には円熟した教育ができるようにお見受けします。その分、お子さんへの躾(しつけ)が甘くならないように注意して下さいね。 今夜の主題である「親は針、子どもは糸。針が進む方向に糸は進む」という教訓の意味を、家族でお考えになって下さい。聡明な皆様には、釈迦に説法になったことを、平にご容赦下さい。≪語彙の説明≫ 標榜(ひょうぼう)する = はっきりと掲げ示す 七転八倒(しちてんばっとう)= 七度も転んだり倒れたりする意。転げ回ってもがき苦しむこと。≪後書き≫ この文章は再掲です。文責 占いイズム ルビー ↓ クリックしていただけると、うれしいです。ブログランキング【くつろぐ】