復帰のめどが立たない藤浪
自分を失っている藤浪「ウエスタン、中日7-4阪神」(2日、ナゴヤ球場) 2軍調整中の藤浪が先発し、五回に危険球で退場した。 先頭の7番・石岡に遊撃への内野安打を許し、8番・杉山へ投じた2球目が頭上付近をかすめる暴投となった。無死二塁となったところで杉山へ中前適時打をくらい、なおも無死一塁。ここで9番・石垣に投じた5球目144キロの直球が頭部を直撃した。 石垣は片膝をついてその場にうずくまり、藤浪は帽子を取ってマウンドでぼうぜんと立ち尽くすしかなかった。石垣はそのまま代走を送られ交代。藤浪もベンチへ退いた。 序盤から“自分”を見失った。「フォーム的におかしくなったところで、自分で戻せないのが第一」と振り返ったように、一度、引っかけや、抜けるボールが出ると、修正ができなかった。2回は、自らの一塁悪送球に、押し出し含む計3四死球が絡んで3失点。7安打のうち5本が内野安打と、打ち込まれた印象はない中で、課題の制球難を露呈した。 試合後、掛布監督ら2軍首脳陣の方針で約3週間、鳴尾浜で投球フォームの修正に取り組む“ミニキャンプ”が決定。21日からのソフトバンク3連戦(甲子園)での復帰を見据え、1軍昇格は、早くても8月以降になる見込みだ。 「当たり前にできていたことが、当たり前にできていない。ストライクゾーンに投げる感覚を確立する。元々、持っていたものなので、取り戻したい」直接見た感想 昨日は投球練習ですら、ボールの行き先が定まらない状況。プロ入り後、最大の壁に当たっていることは間違いないと思います。しかも、フォームというより身体の問題ではないかと見えるだけに、簡単に修正できるものではないようです。今のところ、出口が見えないのが一番の心配です。 石垣にぶつけた時には、タイガースファンからも「藤浪!帰れ!」という野次が飛ぶほど悪かった。精神的にも参っている感じだし、どうすればいいんだろう・・・