タイガース背番号史 15-6
背番号15(その6)背番号15の最終回ですあまり良い番号でなくなっていた「15」は前回の湯舟投手でちょっと盛り返したけど後が続かなかったね・・・今回は直近の3人を掲載するけど はやくみんなが「好い番号」と認識できるような背番号になってほしいな! 西純矢投手がんばって!藤原正典 投手水田圭介がわずか半年で返上した「15」を翌年から引き継いだのは藤原正典投手。岐阜県揖斐郡揖斐川町出身で高校は名門・県立岐阜商業。高校時代は甲子園でのベンチ入りを経験したが試合には出ていない。卒業後は立命館大に進み、3年春に3連続完封を記録するなど最優秀防御率投手となって頭角を現す。4年春は故障のため登板はできなかったが、秋は最優秀投手でベストナインに選出されており、リーグ通算32試合16勝4敗192奪三振、防御率1.48の好成績を残している。 2009(平成11)年のドラフト会議ではタイガースが2位で指名し入団、背番号「15」を継承した。 貴重な左投げとして期待されての入団だが、肘から先が遅れて出てくるスリークォーター気味のフォームでボールの出所が見えにくい利点があった半面、一見して肘を壊しやすいのではないか・・・という投げ方でもあった。実際にボーイズ時代から高校や大学でも何度も痛めているという不安を抱えていた。 1年目の2010(平成22)年の6月に一軍デビューすると、24試合すべてリリーフ登板で1勝0敗1ホールド、防御率3.60と結果を残し、翌年の飛躍も期待された。 しかし2011(平成23)年はファームでも成績が伸びず、終盤に一軍登録されて19試合(すべて中継ぎ)に登板して3ホールドを記録したものの、進歩が感じられなかった。 2012(平成24)年から2013(平成25)年はファームでも防御率が5点台と低迷しており、肘・肩の状態がかなり悪かったようで一軍でも未勝利に終わる。球速は140キロ台半ばまで出ていたので地肩は強かったが投げ方が悪かったと言わざるを得ない。 そして2014(平成26)年は一軍登録すらされず、2015(平成27)年には背番号を「42」に変えたが結果にはつながらず、前年に続いてまた一軍に上がれなかった。 この様子を見た球団は育成契約を打診する。藤原はこれを拒否してタイガースを退団、自由契約選手となりトライアウトを受ける道を選んだ。しかし獲得する球団はなく引退に追い込まれている。横山雄哉 投手山形県東村山郡中山町出身。山形中央高校2年時に春夏甲子園に出場したがいずれも初戦敗退。しかし地元では「菊池雄星二世」と評判の高い本格派サウスポーとして知られていた。高校3年時にプロ志望届を出したが、2011(平成23)年のドラフト会議ではどこからも指名されなかった。しかし社会人新日鐵住金鹿島へ入社するとグングンとスピードが上がり、高校時代より10キロ以上も速くなっていく。2014(平成26)年の都市対抗では5者連続三振を奪う快投を見せ、最速は151キロに達していた。この年のドラフト会議でタイガースが1巡目に指名し、「15」を背負う5人目のドラ1選手になる。 しかしプロ1年目の2015(平成27)年春季キャンプの初日に左胸関節炎を発症して出遅れ、一軍では4試合登板に終わっている。さらに秋季キャンプで右足を骨折して手術するなど散々な年になった。2年目の2016(平成28)年5月にプロ初勝利を含む2勝を挙げたが肩痛を発症して登録を抹消され、その後のシーズンを棒に振る。しかし1年目は13回1/3で12個、2年目は15回1/3で16個と三振を奪う能力の片りんを見せているだけに、怪我さえなければ・・・と周囲は3年目の飛躍に期待をかけた。ところが2017(平成29)年は4月に1勝しただけで終わり、2018(平成30)年は肩のクリーニング手術を受けて11月には育成契約となり背番号も「115」になってしまう。 さらに2019(令和元)年もファームでの7試合登板のみと思ったように結果が残せていない。2020(令和2)年は育成選手としては球団初となる春季キャンプ一軍でスタートし、秋には支配下選手契約を勝ち取って背番号「91」となったのだが、結局は11月に戦力外通告。 2021(令和3)年から球団職員に転じたのちに退社、現在は一般の会社に勤めている。西 純矢 投手広島県廿日市出身で高校は岡山県の創志学園。2年時の夏の選手権1回戦で16奪三振の完封勝利を演じて注目を集める(2回戦敗退)。3年時は甲子園出場を逃したものの、第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ代表に選ばれ、3試合に登板して相手に立ち向かっていくマウンドさばきが好評価を得た。また打っても12打数6安打9打点と大暴れ。南アフリカ戦で2本塁打を放ったことで本塁打王も獲得している。事実、高校通算25本塁打のスラッガーでもある。2019(令和元)年のドラフト会議でタイガースは星稜高校の奥川恭伸投手を指名したが抽選に敗れ、改めて西を指名して獲得する。西は横山が育成選手になってから1年間空き番だった「15」を継承し、この番号を着ける6人目のドラフト1位選手となった。 球団は西をじっくり育てる方針で、1年目の2020(令和2)年は一軍登録していない。もっぱらファームで基礎体力作りやフォーム固めに専念させており、登板も11試合にとどまる。ただしチームトップタイの4勝を挙げているのはさすがだ。2年目の2021(令和3)年、5月19日のヤクルト戦で一軍にデビューすると、5回無安打1奪三振で無失点の好投を見せてプロ初勝利を飾る。その後6月に1試合に先発したが3回3失点でノックアウトされ、1年目は2試合1勝1敗2奪三振、自責点3、防御率3.38の成績に終わった。 西は続く3年目の2022(令和4)年に飛躍を見せる。藤浪晋太郎や伊藤将司がコロナ感染で離脱した5月に一軍昇格すると14試合(内13先発)に登板して6勝3敗と結果を残す。77回1/3で60三振を奪い、自責点23、防御率2.68と内容も好かった。 5月18日のヤクルト戦ではスタメン8番に起用され、第1打席でプロ初ホームランも記録している。打撃に関しては評論家の福本豊が「タイミングの取り方がいい。打撃力のない内野手よりは上」と評価している。 4年目の2023(令和5)年は17試合13先発で5勝2敗、72回1/3で45奪三振、自責点31の防御率3.86だった。3年目に比べ伸び悩んだようにも見えるが、安藤コーチの指導によりクイックやコントロールが改善されて来ている。来シーズンこそは時速155キロを誇る速球を武器に、1年を通じて結果を出してほしい投手だ。まとめ ここでお詫びです第3回目の谷村さんの紹介のときに、タイガースには「15」を着けたドラフト1位が5人いるって書いちゃったのね(記事はすでに訂正しました)ところが 谷村さん 嶋田さん 湯舟さん 藤田さん 横山さん 西純矢君の6人が正しかったのよ改めて訂正してお詫びしますさて藤原投手の出身地は2代目の地元に近いのよ 知り合いにはボーイズ時代に藤原投手を指導した人がいるんだけど、当時は周囲がびっくりするボールを投げてて同年代の子はまったく打てなかったそうよ プロに入るくらいの子はそいうものなんだろうね横山投手は素材としては一級品だったとおもうんだけどなあ 結局ケガに負けたってことかな こうしてプロを去っていく人も多いわね これも運命というものかしら・・・純矢君はタイガース期待の星!力投するタイプだからクイックやコントロールの面には不安があるよね これは精度を上げて磨いていくしかないよ ひとつづつ着実に階段を昇って行ってほしい!こうしてみると「15」は明らかに投手が着ける番号として定着してきてるわね 今後最低10年は純矢君が背負ってくれると期待して「15」の紹介は終了しますみなさん読んでくれてありがとう 次は「16」に進みますね