安定感出てきた岩本投手
楽天戦での内容は良かったよね 岩本輝投手が初先発で初勝利を挙げたのが2012年9月9日の対中日20回戦。プロ入り2年目、19歳11ヶ月のときです。この年は2勝1敗、防御率0.00の成績を残し、翌年の飛躍が期待されたのですが、2013年は一軍でわずか1試合しか登板機会がありませんでした。昨年はリリーフ適正を試され、シーズン終盤の4試合で中継ぎ登板しています。 炎のストッパーと言われた津田恒美投手にあこがれて南陽工業に進んだ岩本投手ですが、スタミナもあり、タイプとしては先発で大成してほしいと常々思ってきました。昨日の東北楽天との練習試合では、その期待が膨らむ安定感のある投球ができましたね。 変わったなと思うのは、呉昇桓投手との合同自主トレで走り込みやウェートトレに取り組んだ成果が、下半身の強さや筋力のアップにつながってきていることです。その効果によってストレートが重みを増しただけでなく、フォームにばらつきがなくなり、コントロールに苦しむことが少なくなってきているように感じました。 目を見張るようなスピードボールはないのですが、ボールのキレとコンビネーションで勝負ができる投手です。楽天戦では課題として取り組んできたフォークボールをかなり試投していましたよね。フォークで三振もとれました。まだまだワンバウンドを振らせるようなキレや制球が身についているとはいえないので、ローテーションに食い込むにはもう少し磨かないといけませんが、楽しみになってきました。 非公式サイトは、過去のタイガースの投手の中では、渡辺省三さんや谷村智弘さんのようなコントロールと切れ味で勝負するタイプになれると感じています。そして、首脳陣にとって一番ありがたいのは、安定していて毎年勝ち星を計算できる投手です。今年は5年目、中谷選手と同じで大卒なら1年目の計算になります。ぜひとも一軍でいい結果を出してほしいです。 http://professor-mino.blogspot.com/