Choral am Ende der Reise ～旅の終わりの音楽～

電車で高校生の男の子が、ぼろぼろになった文庫本の海辺のカフカを読んでいて、


わー、海辺のカフカをいかにもよんでいそうなかわいい子だ！



と思った。すごく話の内容と外見がぴったりくる子なのだ。意志の強そうな顔、不器用そうな感じ、体をきたえていそうな感じ、なんとなくエネルギーをもてあましている感じ。ちょっと変わった感じの顔だち。


その年代の魅力って年代をはなれてみないとわからないものだなあ。


若いことや幼いことはきらきらしていてかわいいというのもあると思うし、だからこそ老いがこわいという気持ちもあるんだろうけど、年齢以外にも、腹のそこから楽しいと思うことをやっている時、外見と腹の底がぴったりかぶさっている時というのがたぶんいちばんきらきらするんだ。


しかし、
子供って、生まれたらかわいいんだろうなあ。
孫はもっとかわいいんだろうな。