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何となく見に行ったこの絵がすっっっごくよかった。 そして、かれの自伝(へたも絵のうち/平凡社)を買う。すっっっっごくよかった。 行ってよかった。自伝を買ってほんとうによかった。 と、心底思った。 彼はめちゃくちゃ長生きしてから死んだので、晩年のインタビューなんかみると、彼の仙人ふうの風貌も手伝ってか、 マイペースに仙人ふうにすてきな老後をおくる老人☆ というふうに世間はとらえていたし、インタビューもそういうふうにとらえているものが多い(マスコミが報道しやすいように人物像をどう作っていくか手にとるようにわかるね)。 でも、いったん死んでみると、ひとりの芸術家、ひとりの人間としてひらったく近付くことができる。 この人はこういう生き方しかできないし、これしかしたくなかったんだ、単に。 と思った。 そして個展の最初にでてきた自画像をみて、「この人こういう性格じゃないかな」と思ったことが、そのままかれの文章にでてきていたので、なんか妙にうれしい。 もうひとことひとことがいちいち励まされる。絵がそもそもすばらしいのだけど。 こういう生き方しかできない自分にたいして罪悪感をかなりもっていたのだけど、わりと払拭された。 ばかはばかでがんばるしかないじゃないか。と思う。 あんまり前にでていきたくない性格にも、えばる人がきらいなのにも、激しく同意。 いいなあこの人…。 セロを弾いていたというのもいいですね。セロ弾きが女の問題でむしゃくしゃしてセロをこわしてしまって、それを器用な人がなおして、譲ってくれたそうだ。このいきさつもまたいいなあ…。 静かで、めちゃくちゃ荒唐無稽にはでなことをしでかすわけでもなく、でもぜったい行動自体はなんか妙で。 ああよかった。 こういう出合いってあるので、やっぱまめに展覧会とか行こうと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.13 18:52:03
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