|
テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:カテゴリ未分類
斑尾のニューポートジャズフェスティバルに行ってきた。ダヴィッド・サンチェ
スとか、色々聴きたいと思っていたミュージシャンはいたのだけれど、本音を言 えば、お目当てはひとつしかかなった。ずばりThe Bad Plus。5月くらいから 一部で大きな話題を振り撒いているピアノトリオである。とはとはいってもこの グループただのピアノトリオとは一味違う。 インタープレイを中心にして、ドラムとリズムがサポートに徹するという昔な がらのピアノトリオでないのは勿論であるが、二人のリズムの方法論が通常のジャ ズのリズムとは大きく異なっている。 ベースも勿論格好いいのであるが、ドラムのリズムは、ロックに近いのかもしれ ないけれど、ジャズ的な繊細さも感じられ、なんとも表現しにくいものである (聴いてもらうのが一番早い)。ということから、CDを買って依頼しばらく愛聴 しているのだけれど、今回はその生で見られるということで、楽しみにしていた のである。 で、結論としてどうだったのかというと、これがまた本当に格好良かった。特 に良かったのがデヴィッド・キングのドラム。イメージとしてはもっとロック調 でガシガシ飛ばしまくるのかなと思っていたのだけれど、そんなことはなく、非 常に繊細かつ、凡人には想像もできないような、これまでのジャズのドラムとは 大きく異なるセンスのリズムを作り出していた。 あと、気になったのが、イーサン・アイバーソンのピアノ。思ったよりもクラ シック的なピアノで、結構ロック的な要素の強いリズムとの対比が、うまい具合 に強調されて面白かった。 ちょっと前に紹介した、E.S.Tといい、The Bad Plusといい、本当に新しいタ イプのピアノトリオでスタンダードなジャズがどうしてもよいという人にはちょっ と受け入れがたいかも知れないけれども、逆にジャズ以外の音楽を聴いてきた人 には逆に入りやすいかもしれない。 僕は、基本的にカテゴリー分類不可能な感じの音楽が大好きなので、このピアノ トリオ本当にいいと思う。本当に新しい音楽が出来上がっていく感じがして、演 奏している本人たちも本当に楽しそうだった。 アグレッシブな趣向の人にはぜひともオススメしたいアルバム。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年08月04日 14時04分41秒
コメント(0) | コメントを書く |
|