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テーマ:Jazz(1977)
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現在マイブーム中のマッコイ・タイナーの『サハラ』を今日は取り上げる。マッコイの音楽は60年代後半から70年代というモダンジャズ冬の時代の作品が実は非常にすばらしいと思っているが(その前は、コルトレーンのグループだし)、これもまさにそんな時期の作品である。
コルトレーンの影響を強烈に受けていたマッコイは、逆にその呪縛から開放されるために、一時期もがいていたが、この作品を完成させることで、ある意味自己の音楽を確立したのではないだろうか。 ピアノの弾き方自体はコルトレーンカルテットの時とそれほど変わっていないけれども、一回聴くとそれとわかる作曲のセンスと、ハードで、スピード感あふれる音楽がしっかり出来上がっている。1曲では勢いあまって日本の琴を演奏してしまったりしているが、それはご愛嬌として、それ以外の音楽を聴いて欲しいと思う。 参加メンバーとしては、ソニー・フォーチュンがサックスで参加している。非常にハードなそのサックスの音は、マッコイのピアノと非常に相性が良く、彼の参加もこのアルバムの価値を高めていると思う。そういえば、フォーチュンって結構エルビン・ジョーンズのアルバムなんかにも参加していて、結構僕が認識しているよりもすごいサックス奏者なのかもしれない(一度ちゃんと聴いてみよう)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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