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テーマ:Jazz(1977)
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新しいアルバムを紹介しようと思うと、どうしてもピアニストのアルバムになってしまうのだけれども、最近面白いと思うCDがみんなピアニストものもなので仕方がない。ということで今日はHiromiのご紹介。
Hiromiは本名は上原ひろみという日本人女性で、まだバークリーの学生らしいのですが、その演奏があまりにもすばらしかったために、先生の推薦で本場アメリカのテラークというレーベルからデビューしてしまったすごい逸話を持った人です。スイングジャーナルでもかなり絶賛されていたので、早速買って聴いてみることにしました。 ということで、かなり期待して聴いたのですが、結果はというとめでたいことにかなりすばらしい演奏でした。まず1曲目爆発的なスピード感で度肝を抜かれます。確かにあのスピード感とパワーはこれまでのジャズにないもので、新しい世代の音楽であることを感じさせてくれます。編成としては、ピアノトリオに曲によってギターとかサックスが入っています。アンソニー・ジャクソンなんかも入っていて、基本的にはよいと思うのですが、アルトサックスの人(名前も良く知らない人でした)の音とフレーズがどうもフージョンっぽくって音楽全体を何か安っぽいチープなものにしてしまっている印象を受けた点は気になりました。 僕が一番気に入った曲は、7曲目の"Dancando No Paraiso"です。この曲は1曲目で見せたパワーと女性らしいやさしさの両方が出ているかっこいい曲で結構ヘビーローテで聴いております。 演奏を聴いていると、よい意味の若さが出ている感じがして、大変さわやかな気分にさせてくれます。まだまだ完成された音楽という感じではありませんが、これからが非常に楽しみなミュージシャンが出てきたと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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