2023年02月の記事一覧 | 「遠い昔のこと」　ウイーン旅行・WSKの昔話.ウィーンに関する事等⋯。

Nostalgische Singstimme(2)

@此の写真、懐かしい方もいらっしゃると思います。(1969年にリバイバル上映)野ばらの楽譜の冊子映画「野ばら」で歌った曲、ヨハン大公のヨーデル以外全部載っています。此のレコードが欲しかったのですが見つからず残念。此の映画のDVDは十数前に入手しました。「ヨハン大公のヨーデル」は、此の映画で世界的に有名になったそうです。(何かに書いてあったのを記憶しています)先週YouTubeで欲しかったレコードを見つけました。ここに貼り付けさせて頂きます。ミヒャエル・アンディー少年の吹き替えをしている少年は(ハンス・クレス)1955年初来日のメンバーでした。1955年初来日のトラック隊は映画「のばら」にも出演していますね。ハンス・クレスさんは数年前にお亡くなりになったそうです。「ご冥福をお祈り申し上げます。」此の野ばら[DER SCHÖNSTE TAG MEINES LEBENS]の最後の場面はアウガルテン宮殿では無くベルベデーレ宮殿だそうですね。お見送りの場面少年たちの中に59年来日のマイヤー隊もいるそうです。(マイヤー隊はラストのお見送りシーンだけだったそうです。)初来日の公演⋯此の中にはハンス君も写っています。タイマー先生も。ハンス・クレス君(氏)はタイマー君の左斜め後(ドリー君の後)です。トラック先生も映画出演トラック先生、昨年お亡くなりになりました。「ご冥福をお祈り致します。」左の金髪の少年⋯67、69年カペルマイスターとして来日。タイマー先生は後にオーケストラの指揮者として日本へもたびたび来日していたようですね。NHKの朝ドラ『ごちそうさん』のBGMも指揮されていました。ここで歌っている少年は映画でも歌っていた様です。もしかして此の少年も55年に来日している少年かもしれません。クレン君かなぁ？クレンさん(君)とテラーさん(君)だそうです。はっきりしてよかったです。(Kさん教えて下さりありがとうございました。)これは当時の新聞記事だそうです。

Nostalgische Singstimme(1)

昔のウイーン少年合唱団の歌声を久しぶりに聴くことが出来てうれしく思いました。少女雑誌では見ていたことが映像や音で聞ける本当に素晴らしいことです。欲を言うと64年組の映像が有るともっと良いのですが！😘😘😘😘😘😘😘😘😘😘😘😘59年来日のマイヤー隊の「この道」「夕焼け小焼け」のレコードを探していましたが見つからず諦めていた所にYouTubeに何と載せてくださった男性がいらっしゃったのには感激、思わずコメントを載せてしまいました。オーストリアの元副首相や今も劇場へ出演している俳優、それに72年組の教育係のハンサムな先生が少年時代に来日していたのですね。80年に来日した少年のお父様も⋯。この隊は今でも個人で撮った映画「いつかきた道」のビデオで観ることが出来て幸せです。ロケ地の近くへは数回立ち寄った事がありますが調べて詳しい情報を入手したので機会が有れば行ってみたいと思っています。　勝沼のロケ地今では溜池が残っているだけでロケ地の家は建て直したそうです。映画の為に録音此のレコードは和波君(氏)が納得出来る演奏では無かった様です。合唱団のスケジュールの都合で時間がなくてやり直しが効かなかった様ですね。歌はとても良い出来だと思います。バイオリンの演奏が納得いかなかった様で本人は此のレコードを聴かなかった様です。今はどうかわかりませんが⋯？映画の最後ステージで妹ミオが演奏(本人演奏)するシーンの演奏が思った様に出来たのだそうです。(後日談)歌声は今と違い14、5歳の変声期前の一番美しい声の様に感じます。古いレコードですが歌声は美しい　聴いていると胸が熱くなります。映画の場面が浮かんできます、今は亡きタウチュニッヒ団長のお若い姿が何ともいえず、同じく今は亡きマイヤー先生のお姿も懐かしく思い出されます。当時はまだウイーン少年合唱団を知らない私でした。はっきり認識できたのは64年組からですね。61年組もよくわかりませんでした。61年組の日本でのレコーディングしたレコードを一昨年インターネットで購入しました。「小さな歌」の作者ゲオルグさんは61年来日のトラック隊だったのですが残念ながら変声期の為来日できず。本来は60年に来日の予定だったそうです。日本の国内事情で延期になったそうですね。日本でのレコーディングしたものです。此の写真はマイヤー隊だそうです。61年組もハードスケジュールだった様で体調の悪い子が出た為一度コンサートをキャンセルしたそうです。(ディズニー映画に出演した後の日本公演だった)「小さな歌」の筆者も映っています。期間限定

日本とウクライナ🇺🇦🇯🇵

2月24日、今日でロシアの軍事侵攻一年になりました。「まさかロシアが攻めて来るとは思わなかった！」とみなさん口々に言っておられました。朝起きたら遠くの方で爆撃音⋯爆撃の音で目が覚めた⋯隣の家が爆撃された、という事を聞きました。直ぐに避難をした人(特にキーウ州が最初に侵攻された)、ズラータさんの本を読むとスーパーで買いだめ学校へ行ったりして3週間は様子を見ていた様です。いよいよ日本へ避難しようと決意してドニプロから出る。列車の駅は避難者で大混乱だったそうです。数日掛けてポーランドへ、そこで偶然日本の取材クルーに会いそれからポーランドで暫く宿泊。その間コロナ感染。ポーランドで🇵🇱ウクライナ避難民を助ける日本人女性に会い何とか日本へ。当初は３ヶ月で終わると思っていたようですが、一年経ってもロシアの軍事侵攻が終わらず世界中へ避難された方々の苦悩はまだ続きそうです。言葉の壁が少し低くなれば仕事も見つかるのではと思っていますが、現実はどうでしょうか。(ズラータさんは日本語が少し話せました。アニメに興味があり日本へ行ってみたいという願望がありました。)簡単な英語ならば日本人も大丈夫。セルフサービスのカフェ「いらっしゃいませ。ありがとうございました。」この二語さえ覚えれば仕事ができるかな？何処かにその様な働き口がないでしょうかね。私はウクライナ語をウクライナの先生に3ヶ月間教えて頂きましたが中々上達しませんでした。発音が難しいです、自己紹介、簡単な挨拶程度なら何とかできる様になりましたが単語は瞬時に読めません。意味や使い方が難しいです、ウクライナ語もドイツ語と同じ女性名詞、男性名詞、中性名詞が有り中々覚えられないです。避難されている方も日本語が難しいと思うでしょうね。日本料理もそうですがウクライナ料理も各家庭で味が違う様です。私が食べたウクライナ料理はウクライナ人シェフの作ったお料理でした。ボルシチはさっぱりしていて私の口に合いました。数年前旧東ドイツのジャーナリストの方のお話を聞く機会がありそこでボルシチを頂きました。本場ウクライナのボルシチとは少し違って赤色ではありませんでしたが美味しかったです。　　　　　　　　　　　　　　　ボルシチ⋯しつこく無くてさっぱりしています。フワッとした玉子ライスみたい　　シェフはコンクールで賞をいただいたそうです。ウクライナ🇺🇦の独立当初から日本は深い繋がりがありました。チェルノブイリの原子力発電所の事故、音楽学校の設立支援など。日本の支援で出来た音楽学校が憎っくきロシアのせいで見るも無惨な姿になっていました。ウクライナと日本の関係は120年前からある様です。特にスポーツ、文化の交流が盛んです。相撲もその一つです。第48代横綱の大鵬幸喜。本来の名前はイヴァン・ポリシコ幼少の時に日本へ引き揚げてきて納谷幸喜という日本名になったそうです。父親はハリコフ出身でウクライナ人。ロシア革命で日本へ逃げてきたそうです。当時の樺太は日本だったのでそこで大鵬は生まれたそうです。終戦時に父親はソ連兵に捕まって連れ戻されてしまったそうです。(コサックの元貴族、白系ロシア人だった)　どこと無く日本の木造建築に似ているような気がしています。日本民謡もウクライナ民謡も似ている様な気がします。ウクライナの民話🇺🇦も日本の民話に似ているものがありますね。このお話は日本の桃太郎に似ています。「Котигорошко」(転がるえんどう豆の子)日本の昔話「鶴の恩返し」に似た「鴨の恩返し」という話もあります。国語の教科書に載っていました「手袋」昨年のロシア軍事侵攻で日本との繋がりが表面に出てきただけで昔からウクライナ🇺🇦との繋がりがあった事を改めて知ることができました。ウクライナが一日でも早く平和になりまし様に❣️Хочу висловити свої глибокі співчуття постраждалим.　　Слава Україні🇺🇦来年の今頃は平和なウクライナになっている事を願います🤲

Підтримка України

　庭の紅梅も咲き朝は鳥が花の蜜をなめに来ます。💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃永世中立国のオーストリア🇦🇹・ウイーンでは3年ぶりの舞踏会が彼方此方で開催されています。ウイーン少年合唱団の舞踏会は聞くところによると今年は中止だそうです。(3月ぐらいにギムナジウムの舞踏会がある様な事を耳にしましたが⋯?)ウイーンの街も一歩路地へ入るとゴミや落書きが何処そこにあるそうです。ドイツ語が通じない地区もある様です。ダンスの先生から舞踏会参加の「若い女性の一人旅は気をつけて下さい。」との事です。(おばさん達は大丈夫でしょうけどね)警察のパトロールが頻繁にあるので安心できるそうです。ここ数年ウイーンも移民が増え物騒になったそうです。バーデンやヒーツング、ハイリゲンシュッタトはまだウイーンらしさが残っているそうです(高級住宅地)。私の知っているウイーンと随分感じが違って来ています。5月ごろから舞踏会があるそうです。今年はウイーン市庁舎の大ホールで5月26日に舞踏会があるそうです。ある有名な舞踏会、今年のデビュタントは独身であれば年齢制限が無く参加(もちろんダンスがしっかり踊れる事)できたそうです。テレビ撮影はあったのでしょうか？　コロナで3年ぶりの開催のため若い子達はダンスの練習が十分できなかったからだそうです。まあ今年だけの特例だそうですが⋯。此れは3年前の写真だそうですウイーンフィルの舞踏会今年のウイーンフィルの演奏はニューイヤーコンサートよりも舞踏会の演奏の方が良かったそうです。　　　💙💛💙💛💙💛💙💛💙💛💙💛💙💛💙💛💙💛💙💛💙💛💙💛💙💛🇺🇦🇺🇦🇺🇦🇺🇦前回も載せましたが75歳の日本人男性　土子氏が自宅を処分して再びウクライナ・ハルキウへボランティアに。頭が下がります。ハルキウは首都キーウよりも寒いのでは無いかな⋯? 寒いでしょうね😵。母と子ども達で避難してきた家庭を先日から支援しているそうです。アイパットなどは日本より安いでしょうけど、小学生の子の為に(一度も戦争になって学校へ行っていない)購入してプレゼントしたそうです。海外へ避難した子はインターネットを利用して勉強している様ですね。戦争で仕事が無く激戦地から避難してきた母子家庭は住む所が有っても中々生活は厳しい様です。地方自治体から幾らかは支援金が出るそうですが、子どもの服や学用品、食料品を買うお金まではないそうです。近ければ子どもの物や学用品を持って行ってあげたいです。スーパーなどは品物が沢山ある様です。物価が高騰しているので年金生活者や避難して来た人々には中々大変な様で、日本と比べると物価が安いので私たちの寄付金で何とかボランティアが200人分の食料を購入できるようです。日本ではジャガイモ一袋5個入りが300円なのに10キロ300円ぐらい、食料品は私たちの感覚ではとても安いです。(日本へ避難して来た人が日本の物価の高いことに驚いていました。)一週間買い物へ行かなくても済みそうな量です。彼方の方々は沢山食べられるのでしょうね？ハムやお肉はブロックで販売されている様です。甘い物やお酒が彼方の方々はお好きな様で？スーパーで買い物ができる人達はそれなりの収入がある人達みたいですね。スーパーの店員さんとも顔馴染み　大量に購入するのでレジの担当者も品物の会計処理が手慣れて来たそうです。生活困窮者が多く住んでいる地域での配布　　この日は寒い中200人以上が並んでいたそうです。次回は300用意するそうです。子ども達もパンを受け取って「サンキュー」と言って帰りました。大人も御礼を言う人其々です。ウクライナまで🇺🇦お手伝いに行きたいのですが、おばさんは足手纏いになるしウクライナ語が満足に話せないので諦めました。寄付をするぐらいは出来ると思い僅な額ですが寄付をさせて頂いています。安全な地下道を通ってウクライナ🇺🇦の国旗、日本の🇯🇵国旗。地下鉄で一緒に避難していた人の中には事情があって配布の品物を取りに来られない人の為に避難先の家まで届けに行くボランティアさん達です。お世話掛かりのナターシャさんが今何を必要としているかを聞いてメモをしています。🇯🇵日本の国旗を背中にマントの様に付けています。　　　　　　　　此の少年は昨日から何も食べていなかったそうで配られたら直ぐにその場で食べたそうです。子どもがお腹を空かせているのは本当に悲しいことです。ロシアに連れ去られなくて良かったです。再教育するためと称してロシアはウクライナの子どもを約6000人連れ去ったそうです。(誘拐犯)ウクライナのある町で子どもが一人で歩いているのを車で通りかかったウクライナの兵士が「親はどうした？」と声をかけたら「お母さんは死んだ、お父さんは何処に居るのかわからない」と、もう目頭が熱くなりました。戦争になると子どもが犠牲になる。この少年は兵士にチョコレートをたくさんもらいました。その後どうしているでしょうか？心配です。戦争を起こした何処ぞやの国の大人の為に多勢の孤児が悲しい思いをしています。此方は昨年のクリスマスに久々に活動を再開したKyivの青少年合唱団です。クリスマスを家族と過ごす為に避難先の国から７ヶ月ぶりに故郷へ帰って来た少年も久しぶりに歌っていました。💙💛クリスマスのお祈りには早く戦争が終わり平和な国に戻ります様にとお願いした事でしょうね❣️

雑記帳⋯ nostalgisch

少年合唱団時代のクレメンス・クラウスウインナーワルツ⋯ウイーンフィルの演奏(クレメンス・クラウスが亡くなる一年前とか？)　　昔のヨハンシュトラウス像🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶「合唱界・7月号」(1950年代) (フェルディナンド・グロスマン)『思うこと』　　私の東洋に行きたいという長年の希望が、今回　武蔵野音楽大学から招聘された事で実現し大変嬉しく思っております。東洋に来ることについては、日本は勿論それらの国々の文化、芸術を知ることが大きな楽しみでした。　西洋では昨今電子音楽その他　新しい試みがお行われております。今回の滞在は短い期間ですが、西洋音楽の古い伝統をお伝えすることに主力を尽くしたいと思います。　もちろん日本における古い文学、美術、音楽の伝統は数多くありますが、西洋音楽の歴史は大変浅いものです。しかし其れにもかかわらず、日本において西洋音楽が発達したテンポの早さにには驚くべきものがあります。　日本の合唱団を聴いて感じたことは、第一に発声の訓練、第二に耳の訓練が不足していることです。音楽を勉強されている日本の皆さんは、、注意された事に対し、すぐになおそうと努力し、またすぐなおります。音楽性は多分にあるのですが、訓練の方法に悪いところがあるのです。　また、日本の皆さんが古典から現代までの音楽を熱心に研究している事に非常に興味をおぼえました。日本の音楽界は、世界の音楽界をよく知って努力しており、私には現在あるいは将来の発展がよくわかるような気がします。　私はいつかまた日本に来れる事を希望すると共に、その音楽界の発展を心から楽しみにしております。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(ウイーン少年合唱団総裁) 1939年から6年間ウイーン少年合唱団の指揮者。1956年　再びウイーン少年合唱団指揮者。1967年にウイーン少年合唱団指揮者を退任。1959年より武蔵野音楽大学客員教授を務め定期的に来日。1970年83歳で没する 💕♪💕♪ 1959年来日組マイヤー隊のコンサートについての記事 (当時の文章表現そのまま) この隊はハードスケジュールの中　日本で映画「いつか来た道」に出演。　映画撮影の時に実際に歌って行進したそうです。撮影を遠くから観ていた方の感想⋯「とても素敵な歌声」(その方は少年達全員からサインをして頂いたそうです。)月刊誌の記事を見つけましたました。(1959年当時)『ウイーン少年合唱団を聴いて』我が国の児童発声のあり方など　3月27日午後東京宝塚劇場(今では信じられない、有楽町にある宝塚劇場か？宝塚歌劇を見に行ったことが有る)この美しい楽しい合唱をいろいろな意味で期待して聴いた。曲目はまず　宗教曲、中には若い現代作家ハイラーとかシスケの作品も見える。これらは現代音楽といっても隠健な作品で、特別な音の難しさもないが、それにしても少年達の勘の良いアンサンブルは、その声の出し方や音感の良さと共に立派な伝統を感せしめる。続いて衣裳付きの小さなオペレッタがあって一人ひとりの発声法の傾向が良く解り、これは大いに参考になった。最後に二つのソロや日本の歌の合唱やもまじえた小品を歌った。　今回の指揮者は前回の人よりずっと年配らしく、それだけ経験が多いためか丁寧で、しかも非常に音楽的で有る。よほど歌心の有る人であろう。フレーズや息継ぎの取り扱い方も妥当で、少年達も歌いよいよう見受けられ、したがって声の出し方ものびのびして軟らかく、リズミカルな早い曲でも、前回のように走ってテンポを崩すようなこともなく、良く抑制されていて気持ちがよかった。伴奏も上手で、いつもMezza voceで弾き、いささかも合唱を妨げることもなかった。合唱の指導者はこういう種類の音楽性の有る人が最も良いと見受けられた。　今回の少年達の中には、前回のような特に輝かしい声を持っている、いわゆるスター的存在の者がいない。それだけ一面アンサンブルとしては良い結果をもたらす原因とも言えるので有るが、その良い原因として今一つ挙げられると思うことは、中音域以上(一点イ音位から上方)のいわゆる頭声発声のフォームが(型)良いということで有る。発声時の基本的な自然の型を崩すまいという努力が無意識の中で守られているのであろう。周囲の環境から受けた良い声、正しい声に対する憧憬ともいうべき気持ちが声を自然にコントロールしているのかもしれない。これは指導者の声に対する気遣いの現れか、あるいは歌声に対する伝統の現れか、結果として少年らしい声の美しさを失わずに音質が軟らかくなり、頭声と胸声の連絡も比較的スムーズになって正しいビブラートさえ生じ、良い声の調和をもたらす。私は、彼らのアンサンブルの見事さにおけるよりも、ここに音楽や歌声の伝統の尊さと偉大さを感じる。音楽先進国であることに羨望を感じる。これは一朝一夕にして出来ることでは無い。我が国の男女児童の発声法もここに注目しなければ本質的な進歩をもたらさないと思う。　中音域(一点ト音、変イ音位)以下、いわゆる胸声区域には私は今回も疑問を感じた。声の伝統があって、フォーム(型)が自然に守られているから、音程の崩れは多くないが、何といっても子どもである。胸声のコントロールが行き届かず生硬である。胸声を使うことは当然であり中音部以下において正しい型のもとに使われることは少しも差し支えないが、この合唱においては少なくとも下二部はほとんど胸声のみである。子どもの肉体的な能力を超えることには私は不安を感じる。たまさかな合唱ならば休息によって回復もしよう。また常に頭声区域と共に連絡させて使うのであればコントロールもしやすく、したがって疲れも少ない。しかしこのような無理な日程で、乗り物よる疲労も考慮しての演奏旅行では、少なくとも子どもの声の素質に良い影響を与えるものでは無いと思う。発声器官にそれほど決定的な障害を与えないにしても、知らず知らずの中に大人になってからの声に、その良い素質を失うのではないかと恐れる。当時の記事を読むとなるほど⋯と思うことが多々あります。今では一応教育課程に載っている指導方法です。(ウイーン少年合唱団が一応お手本になっています。グロスマン先生の教え子達も発声法、歌い方を日本中に広めたのでしょうね？)映画「いつか来た道」最後の方のコンサート場面ハードスケジュールお疲れ様でした❣️🎶♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬🎶61年来日組が出演映画「青きドナウ」から成長したションスカーリー当時の少女雑誌から。

雑記帳⋯思い出

節分👹　立春　昨年の一月上旬　用事で蒲田へ行く機会が有り、子どもの頃大好きだった、「西六郷少年合唱団」西六郷小学校へ行って見ました。昨年お亡くなりになったekさんもファンだったそうです。半世紀以上前の合唱界に合唱団を紹介した写真が載っていました。当時は団員の写真、ご丁寧に名前まで載っていました。少年合唱団ブームというか、西六郷少年合唱団は後に少年少女合唱団となり西六郷小学校の合唱クラブから合唱団へ。NHK の「みんなの歌」や「歌のメリーゴーランド」「歌は友達」などの番組に数多く出演。此の合唱団の創設者の音楽の教師は1955年のウイーン少年合唱団初来日のコンサートを聴いて「日本の子どもだって同じ子ども歌えないはずは無い」と、西六郷少年合唱団(クラブ)を作ったそうです。ekさんの合唱団お仲間も西六郷小学校の卒業生で少年少女合唱団にいたそうです。もっと詳しいお話をekさんからお聞きしたかったです。大変残念です❗️(ekさんのご冥福をお祈り致します。)日本の少年合唱団、児童合唱団などはウイーン少年合唱団の初来日を機に誕生したと言っても過言では無いでしょうね。合唱教育も盛んになりました。　　正門今の校庭当時の校庭での写真(半世紀以上前の合唱界から)半世紀以上前、スマトラ大地震で被災した人々の為にチャリティーコンサートを開催し義援金を送った事が縁で当時の大統領から招待を受け「インドネシアでコンサート」を開いたそうです。🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶1955年WSKの初来日のコンサートを西六郷小学校の少年数人が聴いた一言感想「こいつら本当に男なの？」此の一言で当時の日本の子どもの歌事情がわかる様な気がします。童謡歌手は女の子、童謡を歌う合唱団は殆ど女の子ばかり。歌謡曲「お富さん」が巷では流行　わんぱくな子ども達も歌っていたそうです。そんな時代にウイーン少年合唱団の少年達の歌声を同じ年齢の日本のわんぱく少年が聴いて度肝を抜かされ、歌声に聴き入っていたそうです。言葉は分からなくても美しい歌声に感動した様ですね。天使の歌声だもの❣️此の時のプログラムにはオペレッタはなかった様です。(大好評の演奏会、東京での追加公演のチケットが手に入り数人の少年を引率して聴きに行ったそうです。)💗あの愛らしい少年達、日本国中で大人気になった様ですね♪当時、短編映画「ウイーンの子」というのが出来たくらい⋯。一応NHK制作ですがドイツ語での紹介アナウンスでしたね。字幕は日本語でした。因みにテレビでもコンサートの様子を放映していたようです。当時の事は知らないのですが、雑誌の記事がネットに載っていたので読んだ事があります。日本でいうところの小学4年生から中学3年生までの少年が本格的な音楽教育を受けモーツァルトを歌いこなせるのには大人達が感心した様です。良く躾が行き届いている事に感心。自由時間は子どもらしい。少年とは思えない歌声が素晴らしい。(日本の少年を基準に考えて)その後59年に2度めの来日。日本での映画出演🎬。1960年の秋頃、日本のテレビ局がアウガルテン宮殿での彼らの様子を取材していました。翌年の秋　3度めの来日をしています。此のランク隊は(来日組)映画「青きドナウ」に出演していますね。映画撮影が入っていたので秋の来日。本当は60年に来日予定だったそうです。当時の日本の情勢が悪かったので延期になったそうです。(安保反対のデモなどが有った時代の様です)来日出来なくて大変残念に思っていた団員もいた様です。此方の本を書かれたゲオルグさんは残念ながら61年には来日出来ませんでした。「朗らかに鐘は鳴る」の映画にも出演しているそうです。60年に日本のテレビが取材に行った時のものです。　　ランク先生　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1961年来日組1961年来日のランク隊が日本でレコーディングした。　此の組も忙しい日程での日本ツアーだった様です。