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カテゴリ:徒然なる
ドモ!足屋のおネエですぅ! 今、深夜、秋風が心地よくお風呂上りの火照った身体を鎮めてくれます。 でも、なんだか秋って寂しいよね。 こんな感じかー・・・・ これはおネエのベッドサイドの照明。革でできた少女の人形がけだるげに座っています。 おネエの住んでるところは、名古屋の西区、の中では一番にぎやかなところの交差点の横の11階。ベランダ開けてるとこんな時間でもトラックが頻繁に通りうるさいのよ。 年取ったらね、せめて虫の音の聞こえるところで暮らしたいね。 虫の音といえば、虫の知らせ、って話。 またまた湿っぽい話で恐縮だが、 おネエの親は、って言うか親も離婚していて、父親は再婚したこともあって、段々疎遠になり、ここ20年近くは、ほとんど会ってなかったのね。別に私と父親の間に確執などは、ほとんど無く、といえばそうでもないか・・まあ、頑固で自分勝手な世によくいる父親との確執程度のもんだけど・・ それが、3年前の春、いきなり私の店にやってきた。 奥で仕事してたら、店の女の子があの・・お父さんが・・と。 はぁ?誰の?っていう感じで出て行ったら父がいた。 ま、びっくり。 近くまで用事があって来たので寄ったと。 時間が少し取れたので、近くの喫茶店で色々近況を話した。母は元気か?とも聞いていた。 長いことやっていたプラモデル屋が、いよいよだめで店閉めることになったと。 父は40過ぎてから再婚して子供を作っているので、その子供たちは家の娘より若い。 大丈夫かなあと気になった。 そんな出来事から1ヶ月も経たないうちに、再婚したお嫁さんから電話があり、お父さんがガンで入院することになったと。 ずっと胃潰瘍で病院にかかっていたのに、実は肺がんだったことがわかったらしい。本人は知らないと。そして、年内持つか・・・という話だった。 私よりは確執いっぱい抱えていて、気の進まない弟を連れて、さりげなく見舞いに行った。検査中でなかなか病室に帰ってこない父を待ちながら、弟とも近況を語り合っていた。 部屋に帰ってきた父は、私たちを見てすごく嬉しそうで、仕事が有りまもなく帰る私たちを名残惜しそうに送ってきた。 三人で一同に顔合わせたのは、30年ぶりくらいである。 それから一ヶ月経たない7月に父は急逝した。 検査が終わり、これからどう治療していくかという時のさなかである。 この辺まで来れば、自分の病状がひょっとして死と向き合うことになるのかもといくらなんでも気づくころでもあっただろうから、反ってよかったかもしれない。
にしても、私の店にひょっこり来たときは、まだ、そんなことは露にも知らなかったはずである。 なんとなく、娘に会ってみたくなった・・ 虫の知らせ・・ あるものなんだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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