まるでRPGダンジョン
世界最大の結晶洞窟「ナイカ鉱山」テレビでご存知の方はいるかもしれませんが、初めて見たときにはゲームで出てきそうな凄まじい光景にビックリしてしまいました。この巨大結晶洞窟は2000年、メキシコ北部の都市、チワワの山奥 メキシコ最大の鉛鉱山「ナイカ」の地下300メートルの場所で発見。巨大に成長した結晶が100本以上も林立する結晶の森大きさはゆうに11,4m以上。画像の人間と比べてもデカイデカイ!?ただし、荘厳なる景色と裏腹に洞窟内は気温50℃、湿度100%という地獄絵図な環境。何も装備せずに入ると、全身は針で突かれている様な痛みに包まれ 熱気で肺に水が溜まり呼吸困難へと非常に危険です。ノー装備でもって10分です。画像は神秘的な景色とともに非常に危険な画像なのです。洞窟に入る際には「空気冷却装置」を背負い、マスクで鼻と口を覆い装備するが、それでも中にいられるのは60分までが限界。入り口は熱を防ぐために鉄の扉。画像で見てても、その灼熱地獄が感じ取れます。ちなみに暑い理由は結晶洞窟のしたにマグマがあるかです。神秘的景色を見るためにはどうやら命の危険性をかける代償が必要なようです。この結晶の正体は硫酸カルシウム、いわいる石膏。水晶じゃありません。ナイフで簡単に切断できます。この結晶ができるまで、何十万年もの歳月をかけて、硫酸カルシウムを豊富に含む地下水がしみこんでいたメキシコのナイカ鉱山地下洞窟。さらにその地下にあるマグマの熱で熱せられた洞窟が徐々に冷えていき、洞窟内に溜まった水の温度が 55℃から59℃で安定。この灼熱地獄は人を寄せ付けないと同時に巨大結晶を作り上げた恩恵となっていたのです。地下水中の硫酸カルシウムがセレナイト(石膏)に変化し その分子が徐々に積み重なって形成したのが、セレナイトの巨大結晶です。このナイカ鉱山のセレナイトは「一年間に0.02mmとういう驚異のスピード」で成長を続けたそうだが。この大きさに成長するまでには約四万年は掛かっている。ナイカ鉱山の全体図です。地球の作り上げた素晴らしい光景であるが元々、この洞窟はもともと地下水で満たされており採掘で水が汲み上げられていただけ。巨大なセレナイトの結晶は空気中では成長が止まるどころが折れやすくなり、崩壊してしまう危険性もある。この地球の遺産を壊さないため、採掘終了と共にこの晶洞は閉鎖し再び地下水に埋もれる事になる。2010年現在既に閉鎖しており、現代に置いて地下水で満たされて見ることはできません。う~ん、地球の作り上げた景観を守るためといえども、この光景が見ることが出来ないと思うと複雑です・・・ただし、メキシコはナイカ鉱山を世界遺産申請中ですが・・登録はほぼ間違いないでしょう。人間、チョロQ、車などいろいろな素晴らしい芸術を作りだしつつも・・・自然が作り出す芸術にはかないませんねwつくづく、人は小さいもんなんだなぁと思い知らされます。やっぱ自然は偉大です。今の世の中いろいろ大変なこと多くて、心に余裕がないときは自然、宇宙のことを考えてみると人間やること全てがちっぽけに見えて心が安らぎます